アーセナルに正念場到来 トッテナム、シティとの“アウェイ2連戦”は今季のプレミアタイトルの命運を握る!?
CLもアウェイでの試合
代表ウィークが終わり、今週末から再開するプレミアリーグ。そんななか、早くも正念場を迎えるのがアーセナルだ。 ここまでプレミアリーグ3試合で2勝1分のアーセナル。前節のブライトン戦は退場者を出してしまった中、貴重な勝ち点1を獲得し、ここまでは悪くないスタートを切っている。 しかし、アーセナルは今週末、トッテナムとのノース・ロンドン・ダービーを控えており、1週間後には王者マンチェスター・シティとの対戦が待っている。さらにはこの間にCLも始まり、昨季のEL王者アタランタとの試合を挟むことになる。この3試合はすべてアウェイでの戦いとなり、前半戦の山場と言っても過言ではない。 特にトッテナム、シティとの連戦は大きな注目を集めるが、アーセナルのレジェンドであるポール・マーソン氏は英『Sky Sports』にて、この2試合が今シーズンのプレミアリーグのタイトルの命運を握ると綴っている。 「アーセナルのプレミアリーグのシーズンは、次のトッテナムとマンチェスター・シティとの2試合にすべてがかかっている。彼らには4ポイントが必要だ。もし彼らがそれ以下の成績を収めるなら、マンチェスター・シティという機械のようなチームに追いつこうとしているのだから、心配になるだろう。もし彼らがスパーズに敗れ、その1週間後にマンチェスター・シティで敗れた場合、おそらく7ポイント差をつけられてしまうだろう」 同氏はこの2試合で少なくとも4ポイントが必要だと語った。つまりは1勝1分という結果が求められる。まだシーズン序盤で、この2試合を消化しても30試合以上残していることにも触れているが、ポール・マーソン氏は勝ち点差によってはシティに最後まで追いつけない状況になるかもしれないと考えている。 ここから正念場を迎えるアーセナルだが、過密日程以外にも心配なことがある。メンバー選考だ。前節のブライトン戦で退場したデクラン・ライスはトッテナム戦に出場停止で出場できず、イタリア代表を怪我で離脱したリッカルド・カラフィオーリも今週末の出場が不透明となっている。そして司令塔のマルティン・ウーデゴーに関してはノルウェー代表での怪我が深刻だと考えられており、この2試合に出られない可能性があるのだ。 ライスを欠くのは1試合のみではあるが、主力選手が不在の中、この山場を乗り越えられるかどうかはシーズン前半戦の行方を占う可能性もある。しかし、考え方を変えれば、主力不在の中でアウェイの連戦を乗り越えることができれば、チームには更なる自信が生まれ、より成長できるチャンスでもある。そうなれば悲願のプレミアリーグ制覇もより近づくことは間違いない。 アーセナルにとって、ここから10日間ほどは勝負の時となるが、果たして。
構成/ザ・ワールド編集部