36校の児童らがリレー形式でヨット操縦 29日かけ台湾一周達成
(宜蘭中央社)離島や沿岸部に位置する小学校など36校の児童や教員ら400人余りがリレー形式で操縦し、台湾一周を目指していたヨット2隻が2日、29日間にわたる約1939キロの航海を終えてゴールの北東部・宜蘭県蘇澳港に到着した。航海の中心的役割を果たした宜蘭県立岳明小中学校の黄建栄校長は、ウミガメやサンゴ礁の保全の重要性を理解してもらえたと語った。 ヨットは先月5日に蘇澳港を出発した。黄校長によると、航海中には海洋ごみや海面に浮かぶプラスチック粒子、海洋酸性化、溶存酸素量などの調査を実施。政府系研究機関、国家海洋研究院の専門家5人も同乗し、児童らは異なる海域で専門機器を海中に投入して海洋調査を行ったという。 先月下旬に台湾を襲った台風3号の影響で予定が変更となるハプニングもあったが、東部・台東県では長浜中学校の生徒らがカヌーやボードの上で立ってパドルでこぐ「スタンドアップパドルボード」(SUP)でヨットの到着を歓迎する場面もあったとしている。 (王朝鈺/編集:齊藤啓介)