TikTokで話題。より少ない消費やミニマルな贅沢を謳う、#underconsumptionって何?
TikTokの新トレンド「underconsumption core(過少消費コア)」。買ったものを最後まで大事に使い切ったり、高級品を厳選して流行に関係なく使うといったアイデアは本当に画期的なのだろうか? 一見ごく普通にも思える消費習慣が今注目される理由とは? AU版『ELLE』が考察。
TikTokの最新トレンド「underconsumption core(過少消費コア)」
歯磨き粉のチューブを最後まで使い切ったり、お気に入りのハンドバッグを縫い目がほつれるまで使い込んだり、キッチンに色の違うマグカップが並んでいたりすることはないだろうか? もしそうならば、あなたはすでに、無意識のうちにTikTokの最新トレンドである「underconsumption core(過少消費コア)」に参加しているかもしれない。
#underconsumptionの関連動画はTikTokで3,100万回以上再生されており、最近のトレンドになっている。各動画は非常に似通っており、クリエイターたちは剥き出しに近い浴室の棚やカプセルワードローブ、使い古してボロボロになったスニーカーなどをシェアしている。
過少消費コア、#underconsumptionとは何なのか?
簡単に言えば、過少消費コア、#underconsumptionとは、本当に必要なものだけを購入し、それを使い切ったり、修繕や交換が必要になるまで何度も着用することを指す。「自分が美しいと感じたり、セルフケアをするために、たくさんの商品を買う必要はないということを思い出させてくれる」と、あるTikTokユーザーは述べる。 動画の中で彼女は最小限のスキンケアルーティン(たった3つの商品)、バス用品(4つの商品)、メイクアップ用品(7つの商品)、ヘアスタイリング用品(4つのヘアケア商品と2つのアイロン)、サプリメント(2つの商品)、そして真っ白だが明らかに時代遅れなデザインのキッチンを紹介している。
プラットフォーム上にはミニマルな暮らしを推奨する#underconsumptionの動画が数多く上がっているが、これらの動画につけられるコメントはどれも似通っており大体は「過少消費の女王だね!」と称賛するものか、「これは過少消費っていうより、普通の消費だと思う(笑)」と皮肉を込めたものに収束している。どちらの反応も、ソーシャルメディアにかなり特有な現象を指摘している。つまり、常に新しさを追い求めるあまり、私たちの多くは生活のあらゆる場面で実際に必要なものよりもはるかに多くのものを購入(overconsumption=過剰消費)してしまっているのだ。