TikTokで話題。より少ない消費やミニマルな贅沢を謳う、#underconsumptionって何?
コンシーラー4つにクリームとパウダーのチーク両方、スニーカー3足、コート2着、ハンドバッグ10個、そして冷蔵庫にはチリソースが4種類......これらは本当に私たちにとって全部必要ですか?という事が問われているのだ。 興味深いことに過少消費コアは必ずしも贅沢を控えたり、倹約したりすることを意味するわけではない。単に、購入したものを使い切るまで使うことを意味している。
「luxury minimalism(贅沢なミニマリズム)」
逆説的かもしれないが、過少消費という旗印の下で出現したより人気の高いサブトレンドの 1 つが、「luxury minimalism(贅沢なミニマリズム)」だ。贅沢なミニマリズムでは、一生愛用することを目的に、よく考えて購入された高級品やデザイナーズアイテムが中心に据えられる。外出用のバッグ1つと仕事用のバッグ1つ、ベージュと黒の靴を1足ずつ、そして永遠に身に着けられる厳選されたジュエリーコレクションがラグジュアリー・ミニマリストの特徴だ。 「贅沢と消費は同列には語れない」と感じる人もいるかもしれないが、流行のサイクルから外れて、ずっと着られる良質なアイテムを少数購入することを選んだ投稿者を称賛する声は少なくない。
過少消費コアは“反トレンド”の集大成
過少消費コアは、何年もの間TikTokで無数のトレンドが超高速でめぐっていく中、表面下で沸々と沸いてきた“反トレンド”の集大成のように感じられる。 “YSL ラブシャイン リップスティック”をギリギリまで使い切ったり、エアレスポンプ式のモイスチャライザーを開封してさらに1週間分の製品が残っているのを確認したり、オルセン姉妹のように高級ハンドバッグをボロボロになっても持ち続ける、といった裏技は、何年も前からSNSには溢れていた。 過少消費コアによって美的ではないかもしれないが、紛れもなく現実的なこれらの消費習慣が、誇らしげに、恥ずかしげもなく前面に押し出されるようになったのだ。 写真/使い込まれたケリーバッグを持つメアリー・ケイト・オルセン。2010年11月撮影。