【RISE】2階級制覇狙う“剛腕”小林愛理奈「『倒す、倒す』と思ってない試合の方が倒せる」
立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は15日に東京・後楽園ホールで「RISE184」を開催する。同大会のダブルメインイベント<1>RISE・QUEENフライ級(-52キロ)王座戦3分5R無制限延長Rで、王者テッサ・デ・コム(オランダ)に挑むのが、1階級下ミニフライ級(-49キロ)王者の小林愛理奈(24=FASCINATE FIGHT TEAM)だ。プロボクシングWBOアジアパシフィックミニマム級王者・小林豪己(真正)を兄に持ち、女子では無類のパンチ力を誇る“剛腕”。RISEが公開したインタビューを一部抜粋で紹介する。 -今年の試合は、-49・5キロ、-50キロ、-52キロと着実に体重がアップしています。体調の変化は 「体調の変化は感じないですけど、減量がないと前までは試合前って感じがあまりしなくて。モチベーションを保って『よっしゃ試合やもうすぐ』っていう感じがなくなっていたんですけど、今回は追い込みとかも結構すごくて、試合前って感じがしています」 -勝てば2階級制覇という部分が大きいですか 「それもそうですし、ここで勝たないと次につながらないので、本当に大事な1戦だなっていうところもありますね」 -普通に食事をしていますか 「めちゃくちゃ食べています。(前戦10月の)ボギョン選手との試合の時は『体重を増やさないと』って意識が大き過ぎて、ギリギリ直前まで結構食べていたんですよ。練習ではキレが上がってきているかなって思っていたんですけど、いざ試合をしてみると久々の6オンスっていうのもあって、キレが落ちてしまったように感じました。でも今回は頑張りながら増やしていない中の50キロなので、前よりかはキレも出るかなと思っています」 -テッサ選手の攻撃とか、攻撃をもらった時のインパクトを想像しますか 「小林愛三選手との試合を見たんですけど、テンプルとかで倒す女子選手はあまりいない中でテンプルで倒していたので、パンチ力は相当あるだろうなっていう風に感じています」 -逆にパンチ力がある同性の選手と戦えるっていう部分では楽しみですか 「そうですね。自分の方が絶対パンチ力はあるし、テッサ選手も大きい外国人選手と戦ってきたと言っても、他の外国人選手よりも自分の方が倒せるキレのあるパンチを打てると思っているので、初めて味わうパンチ力だと思います」 -ヤマ場は何ラウンドくらいでしょうか 「自分が倒すなら1か2R目ですけど、逆に後半の4、5Rでテッサ選手が上がってくる所は気合で乗り切ります」 -小林選手がタイトル戦で過去に5Rをフルに戦った試合は1回だけです 「『倒す、倒す』って思ってない試合の方が相手を倒せているので、今回も狙い過ぎずにKOってなったら勝手に相手が倒れているだろうと思って、普通に5Rまでいく練習をして、5Rまでいく戦い方をしているので、最後までいっても問題はないです」 -RISE184の直後に原口健飛選手の大一番(GLORY×RISEフェザー級グランプリ)が控えており、ジムの士気も高まってるんじゃないですか 「ジムのみんなも全然負けていないし、みんなにつなげてもらっているし。健飛くんの大事な試合の前に自分なので、そこは自分がつなげるしかないと思っています。ジムもめっちゃ良い雰囲気でチームでやっていこうって感じですね」 -原口選手の世界トーナメントはどう予想しますか 「1DAYで世界トーナメントでメンバーもすごいので、自分が想像できるレベルじゃない人たちなんですけど、健飛くんを信じているので勝ってほしいですね」 -その数日後にはお兄さんのタイトルマッチじゃないですか 「楽しみですし、良い形でつなげたいなっていう想いもあって。自分が勝ってつなげたら気合も入ると思うので、そこでお兄ちゃんも自分のベルトをしっかり守ってほしいと思います」 -お兄さんはミニマム級で、いつの間にか妹の方が体重を越してしまいました 「そうなんですよね(笑い)。元々そんなに差はなかったんですけど、今は自分の方が契約体重が上になっちゃって、変な感じですね」 -やっぱり妹には厳しい指摘をズバズバ言ってきますか 「前まではズバズバ言ってきてたんですけど、お兄ちゃん自身も1回負けてから『お前の方がすごいわ。俺が言える立場じゃないわ』ってなってからあまり言ってこなくなりましたね(笑い)」 -最後にファンのみなさまにメッセージを 「2階級制覇は負けの声の方が多いと思うんですけど、自分はここも圧倒的に勝って次のステージに行きたいと思っているので、期待して応援よろしくお願いします」