〝政治とカネ〟 長野1区・各候補者の発言は? 短期決戦の衆院選 3人が立候補予定【長野】
1区には、自民党・前職の若林健太さん、立憲民主党・前職の篠原孝さん。日本維新の会・新人の若狭清史さんが、立候補を予定しています。 9日、自民党・前職の若林健太さんは衆議院の解散後、すぐに東京から新幹線で長野に戻ってきました。その足で向かったのは、長野市の事務所です。 (Q(「政治とカネ」で)比例重複が認められなかったことについて) ■若林健太さん 「特に考えはありません。小選挙区で勝ち切る、一心に進むしかない」 (Q「政治とカネ」はどう説明?) 「誠心誠意説明を尽くすそれに尽きる」 (Q具体的には?) 「ありません」 足早に、車に乗り込みました。そして翌朝、長野駅前でこう訴えました。 ■若林健太さん 「この衆院選挙、昨年来の派閥とカネの問題で自民党は大変な国民の信頼を失い、厳しい選挙戦となるわけです。私も一部関わりがありました。その支出が不正に使われたことは一切ありません。しかし、不記載が一部あったのは間違いないこと、二度とこういうことが起きないよう、再発防止に取り組んで参りたい」 368万円の政治資金収支報告書不記載について、解散後として初めて有権者に釈明しました。 一方、その頃、立憲民主党・前職の篠原孝さんは、県庁の前で、解散後初となる街頭演説を行いました。改めて「政治とカネ」の問題を取り上げ、与党・自民党を激しく批判しました。 ■篠原孝さん 「裏金問題は別ですよ。自分で悪さをしているわけですから、これは徹底的に糾弾してもいいんじゃないか」 政治資金収支報告書の不記載があった候補者について、比例代表との重複立候補を認めないという自民党の判断にも厳しい態度で臨みます。 ■篠原孝さん 「裏金議員を公認しないから、重複立候補を止めたとか何を言っているのか。出る資格ないと思う」 地方重視など石破総理の政治姿勢には一定の評価を示しつつも、「今回の選挙を2009年以来の政権交代の場に」と力を込めます。 ■篠原孝さん 「政権交代してたら、こんなちょろまかしすぐばれますから、変なことできないです」 ■篠原孝さん 「裏金問題は石破総理では解決できません。政権交代して決着つけるしかない」 日本維新の会・新人の若狭清史さんは、大手コンサルティング会社の取締役を務めています。その経験も踏まえ、「政治とカネ」の問題を批判します。 ■若狭清史さん 「民間企業でもミスするときはある。追徴も出てくる罰則もたくさんある。これがないなんてことがそもそもの感覚として考えられない。すごい議員特権ってあるんだなと、そういうのを変えていかないと、民間でそれやっていいならみんなやりますよ」 また、与党に対して野党がまとまることの必要性も訴えました。 ■若狭清史さん 「俺たちはこうするぞ、また変わったときにこうすればいい、こういうので内情をオープンにして緊張感持つと思うし」 そして、街頭演説ではやはり「政治とカネ」について取り上げました。 ■若狭清史さん 「政治とカネの問題、税のあり方この部分が私は争点になるべきだと思っております。政治不信からの脱却、これを問う戦いにしたい。何回も同じことを繰り返していた、ばれたから申し訳ございません、罰則ありませんでした、これでは説明がつかない」
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