【天馬賞】ポツン最後方から決めた!タカラキングダムが史上6頭目の4歳3冠制覇!
<天馬賞>◇3日=帯広◇BG1◇ダート200メートル◇5歳◇出走10頭◇1着賞金300万円 タカラキングダム(牡5、村上慎)が単勝1・4倍の断然人気に応え、6月の柏林賞、9月の銀河賞に続き、4歳路線3冠制覇を果たした。昨年のキングフェスタに続く史上6頭目の「4歳路線3冠馬」誕生となった。鞍上は阿部武臣騎手で勝ちタイムは1分34秒1。2着に2番人気マルホンリョウユウ、3着に3番人気ジェイホースが入った。 ◇ ◇ ◇ 力の違いを見せつけるどん尻強襲だった。タカラキングダムはスタートダッシュが遅く、第1障害は他の9頭が越えた後、ただ1頭、マイペースで登坂。ポツンと最後方に置かれる展開となったが、1頭、また1頭とかわして、第2障害へ。第2障害を4番手で越えると、最後の直線は他馬が止まって見える末脚を繰り出し、豪快な差し切りで見事に“4歳路線3冠馬”に輝いた。 管理する村上慎一調教師は「3冠達成できて、ホッとしています。銀河賞が終わってから今日まで、ずっと順調に来ていたと思います。最近は古馬相手でも安定していたレースをしていたので、力をつけたと実感しました。(レースは)少し時計が早くて心配したところはありました。第2障害で他の馬が続々と登っていきましたが、後ろからという展開は普段と変わらないので、下りた時には間に合うと思っていました。結果イメージ通りの展開でした。まだまだ力も体も成長できる馬だと思います。これからも頑張ってくれると思うので応援よろしくお願いします」と今後のさらなる活躍に期待を寄せた。 殊勲の阿部武臣騎手は「勝ててホッとしています。3冠というプレッシャーは少しありました。今日はレースの流れがすごく早くなると思っていたので、展開的には厳しいレースだったのですが、馬が良く頑張ってくれました。この馬は気ままなところもありますが、しっかりと最後まで歩いてくれるのが良いところです。(レースは)予想以上に展開が早く、あまり離されたら厳しいと思っていましたが、何とか1回だけ息を入れて、先行した馬がゴール前でいっぱいになってくれるのを待ちました。第2障害さえ上がってくれればと考えていたので、絶対に一腰(ひとこし)で上げたいと思っていました。下りてからの末脚は良いのでそこにかけていました。最後まで良く辛抱してくれたと思います。これからもタカラキングダムの応援をよろしくお願いします」と喜びを語っている。