ブルーエゴナク「変身」東京・福岡で、出演に小関鈴音・望月綾乃・青木裕基
ブルーエゴナク「変身」が、1月17日から19日まで東京・森下スタジオ Cスタジオ、3月7日から9日まで福岡・J:COM北九州芸術劇場 小劇場で上演される。 【画像】ブルーエゴナク「変身」チラシ裏(他1件) これは、フランツ・カフカの小説「変身」を、穴迫信一の構成・演出で舞台作品として立ち上げるもの。本作は、昨年6月に岩手県宮古市の高校鑑賞事業として制作・初演された。出演者には、小関鈴音、ロロの望月綾乃、青木裕基が名を連ねている。 上演に向け、穴迫は「本公演では大きな改変を加えずクラシックな上演を目指しながら、グレーゴルが“甲虫になる”のではなく“甲虫として扱われる”という視点から、極めて現実的な進行の中で誰しもが決して他人事ではない『異質なものへの怯え』を描きます」とコメントしている。福岡公演のチケットの一般販売は、1月21日10:00にスタート。 ■ 穴迫信一コメント カフカのドライな文体に、自身の作品の特徴のひとつである「エモーショナルを過剰に扇動しないニュートラルな視点」との高い親和性を感じたのが本作を選んだ理由のひとつです。一方で、ドライさの中に苛烈なほど残酷な現実をありありとしたリアリティをもって書き込むのがカフカの手つきであり、本公演ではその効力と必然にも導かれることになりそうです。『変身』は不条理文学と呼ばれていますが不条理なのは-人間が虫になる-というその一点のみであり、それ以外のすべては至極現実的に描かれていきます。登場人物だれひとりとって不可解な言動はありません。陥るべくして陥る。しかし、そこに異様さがあります。その現実の在り方のひとつとして、家族たちはその巨大な虫に兄の人格は当然残っていないものと考えているが、実際はグレーゴルにはちゃんと意識がある、という認識のズレが描かれます。そのズレは双方の「怯え」によって生まれ、やがて家族が抱える他者への畏怖、排除性、暴力性を浮き彫りにします。本公演では大きな改変を加えずクラシックな上演を目指しながら、グレーゴルが“甲虫になる”のではなく“甲虫として扱われる”という視点から、極めて現実的な進行の中で誰しもが決して他人事ではない「異質なものへの怯え」を描きます。 ■ ブルーエゴナク「変身」 2025年1月17日(金)~19日(日) 東京都 森下スタジオ Cスタジオ 2025年3月7日(金)~9日(日) 福岡県 J:COM北九州芸術劇場 小劇場 □ スタッフ 原作:フランツ・カフカ 翻訳:高橋義孝 構成・演出:穴迫信一 □ 出演 小関鈴音 / 望月綾乃 / 青木裕基 ※U-30・U-22料金あり。福岡公演は高校生以下料金あり。