連日の活躍ソフトバンク仲田慶介 ウエスタン連覇へ価値ある殊勲打 13日からの首位攻防へ松山2軍監督「楽しくなってきました」
◆ウエスタン・オリックス3―4ソフトバンク(12日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲) ■和田がお花屋さんオープンに元同僚と2ショット【写真】 ソフトバンク・仲田慶介内野手(25)が連日、打って守ってのマルチぶりを発揮している。に「9番遊撃」でスタメン出場。2点差を追っての9回、リチャードソロと嶺井博希の左中間三塁打で同点に追いついての2死三塁から、仲田が右前へ勝ち越しの決勝タイムリーを放った。 鮮やかな逆転勝利で、ウエスタン・リーグの首位・中日に2ゲーム差に迫る殊勲の一打に「2軍も優勝争いをしている中で松山(秀明)監督からも『ここからは勝ちに行こう』という話があったんです。ああいった場面で一本出せたことは自信にもなりますし、いずれは1軍でもああいった場面で打てるように、もっともっと頑張りたいなと思います」と喜んだ。 3年目の今季、開幕前に育成から支配下に昇格。開幕1軍入りも果たした、内外野どこでも守れるマルチプレーヤーは、松山2軍監督も「ホントに自分の役割をはっきりと自分で分かってプレーしてくれている部分では、チームにとってある意味、心強い選手だと思いますね」と高評価。今回の大阪3連戦でも、10日は京セラドーム大阪の右翼席へ1号ソロを放ち、11日には1―1の同点に追いついた直後の7回1死満塁から冷静に押し出し四球を選び、これが決勝点となった。12日はリーグ規定で同点でも9回打ち切りのゲーム。「最後に勝ち越しの1点。あれはホントに大きい。引き分けか勝てるのかというところで、あそこで打ってくれた。助かりました」と松山2軍監督は感謝する。 13日からはナゴヤ球場で中日との直接対決3連戦。「これでナゴヤに行くのが楽しくなってきました。こういう気持ちの中で野球ができるというのはありがたい」と松山2軍監督。仲田の一打は2年連続でのウエスタン・リーグ制覇への夢をつなぐ、まさしく価値ある決勝打ともいえるのだ。 守っても仲田は10日が右翼と二塁、11日とこの日は遊撃をこなした。「どこでも守るというのが自分。そこから打撃もしっかり結果を残していきたい。チームの勝ちのために直結する活躍が、しっかりと自分の結果にもつながってくると思う。一日一日、必死に自分ができることをやる。もうそれだけです。そこだけはしっかりと頑張りたいです」。その献身性に、ここぞの集中力と勝負強さ。7月11日の出場選手登録抹消後、腰の炎症を起こし、一時は安静を強いられたが「もう大丈夫です」。心身ともに完全復活。ファームの優勝争いにも頼りになる存在だろうが、最終盤を迎えた1軍のV争いにも、この男が必要になってきそうだ。 【#OTTOホークスファーム情報】
西日本新聞社