「東京の日」に聴く「東京」の歌10選+α
7月17日は、明治天皇の詔勅によって1868年(慶応4年)に“江戸”が“東亰”(とうけい)に改称されたことを記念して、「東京の日」となっています。その東京の日にちなんで、タイトルがズバリ「東京」という楽曲をいくつか紹介したいと思います。 まずは、“永ちゃん”こと矢沢永吉の「東京」。1993年に34枚目のシングルとして発表され、松方弘樹主演の刑事ドラマ『はだかの刑事』の主題歌に起用されました。同年、やしきたかじんが20枚目のシングルとして「東京」を発表。特に関西を中心に人気を博していたやしきたかじんが、関西以外でも支持を集めた楽曲で、有線チャートでロングヒットを記録。やしきたかじんの最大のヒット曲として知られ、カラオケでも人気曲となっています。 1998年には、くるりがメジャー・デビュー・シングルとして「東京」を発表。チャートこそ64位でしたが、ファンやアーティストたちから名曲とされ、くるりの人気曲のひとつに数えられています。1stアルバム『さよならストレンジャー』をはじめ、『ベスト オブ くるり / TOWER OF MUSIC LOVER』『くるりの20回転』といったベスト・アルバムのほか、コンピレーション・アルバム『東京こんぴ』にも収録。『東京こんぴ』は“タイトルが「東京」の楽曲だけを集めた”コンピレーション・アルバムで、くるりのほか、eastern youth、倉橋ヨエコ、GOING UNDER GROUND、サニーデイ・サービス、BEGIN、小谷美紗子、□□□、Base Ball Bear、ガガガSP、GO!GO!7188、THE ラブ人間、毛皮のマリーズによる、それぞれの「東京」を聴くことができます。 2000年代に入ると、2002年に桑田佳祐が8作目のシングルとして「東京」を発表。チャート1位を記録し、日本ゴールドディスク大賞のソング・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。 2005年には、ケツメイシが4枚目のアルバム『ケツノポリス4』にて「東京」を発表。同アルバムは「さくら」や「君にBUMP」といったヒット曲が収録され、「東京」はアルバム曲のなかで最後に完成した曲とのことで、ベスト・アルバム『ケツの嵐~秋BEST~』でも聴くことができます。『ケツノポリス4』はダブルミリオンを達成し、日本レコード大賞ベストアルバム賞にも選ばれています。 同年には、銀杏BOYZが『DOOR』と同時発売したアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』にて「東京」を発表しています。 2008年リリースのMr.Childrenの15枚目のアルバム『SUPERMARKET FANTASY』にて「東京」を発表。同アルバムで「旅立ちの唄」「GIFT」「HANABI」「花の匂い」といったシングル曲に混ざって、存在感を発揮しています。 2013年リリースのいきものがかりのメジャー6作目のアルバム『I』に収録された「東京」は、インディ時代から構想があった楽曲とのこと。いきものがかりは2006年のシングル「SAKURA」でメジャー・デビューを果たしましたから、少なくとも7年の時を重ねて完成した楽曲といえそうです。 2018年にはJUJUが36枚目のシングルとして「東京」を発表。阿部寛、松嶋菜々子共演の映画『祈りの幕が下りる時』の主題歌に起用されました。7枚目のアルバム『I』にも収められています。 近年では、2022年にSUPER BEAVERが8枚目のフル・アルバム『東京』(写真)のタイトル曲として発表。同アルバムには映画『東京リベンジャーズ』主題歌の「名前を呼ぶよ」やドラマ『あのときキスしておけば』主題歌の「愛しい人」などが収録されています。「東京」は、“一発撮りで、音楽と向き合う。”をコンセプトにしたYouTubeチャンネル・コンテンツ「THE FIRST TAKE」にて、SUPER BEAVERのヴォーカルの渋谷龍太と緑黄色社会のヴォーカルの長屋晴子がスペシャル・コラボレーションしたミュージック・ビデオも話題となりました。 最後に、マイ・ペースの「東京」を紹介しておきましょう。マイ・ペースは愛知・名古屋を拠点として活動していたフォーク・ソング・グループで、「東京」は1974年にリリースしたメジャー・デビュー・シングルとなります。グループの代表曲として親しまれ、ロングセラーを記録。TVの音楽番組などでもたびたび披露していました。“東京へは もう何度も 行きましたね”のフレーズでもおなじみのこの曲は、坂本九、敏いとうとハッピー&ブルー、BEGIN、柴田淳など、多くのアーティストにカヴァーされています。 「東京の日」に、あなたならではの「東京」ソングを探してみてはいかがでしょうか。