中森明菜ワールドに酔いしれた 24年12月の伝説ファンクラブイベントにサンスポ記者潜入
歌手、中森明菜(59)が昨年12月27、28日に東京・丸の内のライブレストラン「COTTON CLUB」でファンクラブイベントを開催。体調不良から復帰し6年半ぶりに生歌唱した同7月に続き、圧巻のステージを届けた。サンケイスポーツ記者は28日の昼公演に潜入。その模様をリポートする。 【写真】レコーディングでお茶目な笑顔を見せる香取慎吾と中森明菜 これほど引き込まれるものなのか。全体的にジャズテイストのため、やや落ち着いた印象のあるものの、まるでブランクを感じさせない。抑揚のある声、目を引くパフォーマンス。ときにチャーミング、ときに格好良く-。ステージ上の明菜は、あっという間に唯一無二の〝明菜ワールド〟を作り上げた。 やや薄暗い照明の中、テーブルやソファが並び天井にシャンデリアが輝くゴージャスな会場。食事を終えた40~60代が中心のファンから「明菜」コールがわき起こると、まずはバンドメンバーが登場。続けて、髪をアップにまとめた〝主役〟が現れると、大きな拍手が鳴り響いた。 明菜はにっこりと笑って会釈すると、まずは「Re-birth」をしっとりと披露。変わらぬ美声に聴き惚れ、会場は一気に静かになる。 明菜はゆっくりと唇に両手をそえ、手を広げて投げキッス。「ご無沙汰しております。中森明菜です」。足を運んでくれたファンに感謝を告げると、小声で「ちょっと緊張しております…」。客席から「聞こえないよー」と声が飛ぶと、「なんだってー!?」と突然声を張り上げて笑わせた。 その後も、「靴(のヒール)が高いの。この年で、このヒール…」とぼやき、突然しゃがみこんだり、右足を上げてストレッチを始めたりと〝らしさ〟全開。「裸足になれば?」の声に「大丈夫だよ、格好よく見せるんで」と笑うと、「スローモーション」「ジプシー・クイーン」「TATTOO」をジャズバージョンで、たたみかけた。 歌いながら、3方向の観客にそれぞれ優しくほほ笑みかける。続くMCでは、ファンから「エアハグして!」と要望され、両手を広げると、ギュッとハグ。「エア握手して!」にも応じ、3方向に手を差し伸べた。 アルバム曲のメドレーを経て、「BLONDE」では髪をほどいてサーファーカットになり、腰に手を当ててノリノリで熱唱。「北ウイング」と続き、ファンは一気に昭和へとタイムスリップする。