『ナンセンス・クリスマス With サブリナ・カーペンター』を手掛けたデザイナーが語る舞台裏
また、今回の特番では通常のプロジェクトと異なり、セットリストやゲストがまだ決まっていない段階で番組全体をデザインする必要があったそうだ。「柔軟に対応できるビジュアルのスタイルを作らなければなりませんでした」と語り、最終的に「ホリデーホームセット」と「ファンタジー・パフォーマンスセット」の2種類を選んだ。 ホリデーホームセットは、アメリカのシチュエーション・コメディ『フレンズ』からインスピレーションを受けて作られた。シャーウッドは、「彼女は本当に昔ながらの感じにしたかったんです。『フレンズ』のような雰囲気にして、たくさんのホリデー感を盛り込みたかったんです」と語った。ファンタジー・パフォーマンスセットには、古き良きハリウッドの華やかさを取り入れ、階段と段階的なステージを配置して特番の雰囲気にぴったり合うようにした。 『ナンセンス・クリスマス』には、特番に欠かせないゲストも登場し、タイラ、シャナイア・トゥエイン、カリ・ウチスなどのアーティストたちとデュエットする。シャーウッドは、各ゲストに特別な演出を提供できたことを喜び、特にカーペンターとチャペル・ローンのデュエット「ラスト・クリスマス」をお気に入りのパフォーマンスとして挙げている。 カラオケのアイデアを考えているときは、「家をめちゃくちゃにして、80年代のプロムとクリスマスパーティ、そして親が留守中のホームパーティをミックスした感じにしたらどうだろう?」と思い付き、整った家のセットを「完全に散らかした」ものに作り変えることを決めた。 カーペンターとチャペル・ローンのデュエットでは「床にはボトルやカップ、ポップコーンが散らばり、2人はパーティドレスで裸足のまま階段を降りてきます。そして、古いレトロなテレビに接続されたコード付きマイクを手に取り、まるでパーティの終わりのように歌い始めます」と自然体で楽しい雰囲気をデザインで表現できたという。 シャーウッドは、この特番を通じてオールドハリウッドやバラエティ番組への愛情を存分に味わえたと述べ、「バラエティ番組が好きなのは、観る人を別世界へ連れて行ってくれるからです」と話し、「現実を忘れ、私たちが作り上げた宝石箱の世界へ視聴者を招待したいと考えています」と語った。 『ナンセンス・クリスマス with サブリナ・カーペンター』はNetflixより、12月7日に配信開始されている。 ※この記事は要約・抄訳です。