「ワーワーやっとったころが懐かしい」15年ぶり登院の河村議員 第2次石破内閣発足も厳しい国会運営に
テレビ愛知
特別国会が11月11日に召集され、衆議院議員選挙で当選を果たした愛知県選出の議員らが国会議事堂に選挙後、初めて登院しました。 午前7時45分。国会の正門が開くのを待っていたのは、愛知7区で閣僚経験者を破って初当選した、国民民主党の日野紗里亜議員です。 日野議員: 「すごい人で…改めて身が引き締まる思いと、皆様に託していただいた1票の重みを感じます。党が掲げている政策や、支援・福祉制度拡充で皆様の期待に応えられるよう働いていきたい」 初登庁後に臨むのは特別国会での首班指名選挙です。10月の衆院選で与党の議席が過半数割れとなる中、国民民主党・新人の投票先は? 日野議員: 「まだ…党の決定に従います。(Q.党の決定は誰?)私も来たばっかりで、確認します」 まだ知らされていない様子です。 開門とともに、議員らが次々と院内へ。そして午前10時前。ゆっくり歩いてきたのは、前名古屋市長の河村たかし議員です。衆議院議員としての登院は15年ぶりです。 河村議員: 「むかしハマコー(故・浜田幸一さん)とワーワーやっとったころが懐かしいわ。ハマコーはあの世いってまったけど」 河村議員が共同代表を務める日本保守党は、3議席を獲得しました。 河村議員: 「(Q.首班指名は?)そりゃ河村たかしさんだがや。仲間のあと2人も、わしの名前を書いてもらえるというのは、どえりゃーうれしいことだがね。総理を狙う76歳、アゲイン。庶民革命、楽しみにしていてください」 午後3時すぎ、1度目の首班指名選挙の投票では、いずれの候補も過半数を超えなかったため、30年ぶりの決選投票となりました。自民党の石破総裁と立憲民主党の野田代表の一騎打ちの末…11日夜、第2次石破内閣が発足します。
首班指名の結果を受け、自民党は厳しい国会運営を迫られると専門家は指摘します。 政治ジャーナリスト 青山和弘さん: 「石破さんは、総理大臣になっても、いわゆる少数与党での総理大臣なんですね。ということは、誰かの協力を得ていかないと、法律も予算も全く通せないということになります。あと、裏を返せば、内閣不信任案がいつ成立するかもわからないということでもあります。そういう意味では、極めて不安定な政権なんですね」 今回、青山さんが決選投票で石破総裁がが獲得すると予測していたのは、自民党・公明党の議員と、もともと自民党に所属していた議員の数を足した221票でした。そして投票の結果、石破総理に入った票は実際に221票でした。 青山さん: 「要は決選投票だからといって、(野党側が石破総理に)入れる票は1票もなかったということです。つまり野党側は、そもそも野党的な存在の人たちは、決戦で石破さんの延命に手を貸すことがなかったという結果ですね。今までは与党の中で決めれば、もう大体法案は通ってるという楽な時代だったのが、これからは野党の協力も1つ1つ得ていかなきゃいけない。極めて国会の役割が試される時代になっていくということだと思います。そしてこれはですね、もちろん石破政権の努力も必要なんですけれども、野党側の覚悟も問われるんですね。ただ反対だけしてると、本当に政治が止まっちゃいますので、それでいいのかどうか、国民は見ていく必要あると思います」
愛知のニュース