「ゲーミング」 砺波図書館が大賞 毎月体験会を開催、世代間交流を評価
●ボードゲーム北陸有数249セット 砺波市立砺波図書館がゲーミング図書館アワード2024の大賞を受賞した。北陸有数の所蔵数を誇るボードゲームを活用し、月1回開く体験会「図書館DEボードゲーム」などを通して利用者を増やし、ボランティアの活躍による世代間交流が評価された。7日に横浜市で開催された図書館総合展で発表された。 ゲーミング図書館アワードは、図書館など各種機関でのゲーム普及活動を顕彰することを目的に23年にスタート。ゲームの提供や利用、コレクションづくり、展示について優れた実績のある図書館や機関が対象となる。ゲームの利用促進に取り組む図書館とゲーム部、図書館員職員、研究者らで組織する実行委員会が選定している。 砺波図書館は、元砺波市社会福祉協議会長で図書館整備計画検討委員を務めた吉田一衛さんが寄付した100万円を活用し、249セットのボードゲームを所蔵し、全国でもトップクラスを誇る。 23年から毎月第4日曜日を中心に開く体験会「図書館DEボードゲーム」は定員20人を上回る人が参加する人気ぶり。ボランティア「図書館お助け隊!ゲーム部」が遊び方を教え、幅広い世代が図書館に集って興じている。ゲーム部は現在24人で、小学生から71歳まで参加している。 図書館でボードゲームを楽しむ活動は全国的に広がっている。利用者を増やすきっかけをつくるとともに、本や映画などと同様に、図書館で扱う資料ととらえる動きもある。砺波図書館ではボードゲームの収蔵をさらに増やす計画である。