中嶋朋子「息子の『北の国から』出演に大反対」も夫の言葉でハッとして親子で共演
ドラマ『北の国から』で、中嶋朋子さんが演じた「蛍」が一児の母に。じつは、生まれた子ども役は中嶋さんの実の息子さん。出演に大反対した中嶋さんの心境を変えたご主人の言葉とは。 【画像】「に、にてる!」中嶋朋子さんと息子さんのツーショット写真 ほか(全17枚)
■拒否し続けていた息子の出演「夫の言葉で決心」 ── 中嶋さんは、1981年から『北の国から』に21年間出演されましたが、『北の国から 2002遺言』には、息子さんも出演されました。 中嶋さん:蛍の息子役ですね。倉本先生に冗談っぽく「おまえの子どもの話を書いたから、出せよ~」と言われて、冗談みたいなときほど先生は本気だから「ヤバい!」と思いました。
自分が子どもだったときの撮影が本当に大変だったので、絶対ない!と。聞かないフリをしていたんですが(笑)。お父さん代わりのような存在のプロデューサーさんに呼び出されて「息子さんを使いたいんだけど…」と持ちかけられて「イヤです!!」。 「でも、このドラマはドキュメントだから」と言われて、「違います!!」。ずっと、世の中から“蛍”と私を重ねられることに悩んで戦ってきたのに、「ドキュメントだなんてひどい、あれはフィクションですから」と。でも、根底には、ドキュメントのように撮影してきた経緯があると理解はしていました。
── 葛藤した過去を思い出して、ちょっと怒ってしまったんですね。息子さんは当時、何歳ですか?結果的には出演されていますが…。 中嶋さん:2歳くらいです。その後も「知らない子どもが出演するのと、実際の息子と芝居するのは違うよ」と、皆さんから説得され続けました。 家族にも「こんなこと言われたの!」と腹を立てながら伝えたら、夫から「君はこの作品を誇りに思っているだろう?大好きな作品に息子が出るということをポジティブに考えてみたら?」と言われたんです。
そう言われてみて、会わせたい人がいっぱいいる、雪景色も見せてあげたい、と、息子とシェアしたいことがたくさん浮かんできました。 「『北の国から』に出演するというのは、君が母親だから息子にあげられるギフトなんじゃない」という夫の言葉で、出演を決めました。 ──息子さんへのギフトだったんですね。共演者の反応はいかがでしたか? 中嶋さん:邦さん(故・田中邦衛さん)が、ご自分のお孫さんのようにかわいがってくださって、私の実の息子が出てくれてよかった、とおっしゃいました。