選手権予選敗退の広島皆実が90分間奮闘。2年生10番MF野村陸路は「国立競技場で活躍したい」を実現するための行動、成長を誓う
[11.23 プリンスリーグ中国第18節 広島皆実高 0- 1 高川学園高 広島皆実高校G] 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 広島の名門・広島皆実高にとっては、選手権予選で敗退してから初の公式戦。切り替えが難しかったはずだが、キャプテンマークを巻いたMF佐々木喬胤(3年)ら3年生を中心に立ち上がりから気持ちを前面に出して戦っていた。 現在7位のプリンスリーグ中国で残留するために、攻守両面で90分間奮闘した。前後半の立ち上がりなど選手権出場校・高川学園高(山口)を内容で上回るような時間帯も。2年生10番のMF野村陸路(サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)は、「僕たちのためにあれだけやってくれる3年生、本当に凄いと思います」と感動していた。 野村はこの日、「セカンドボールを取ったら、絶対チャンスできるんで、セカンドボールに命かけてやってました」。この日、高川学園対策でボランチとしてプレーしたMFは、鋭い読みと動きで回収してリズムを作る。そして、相手のラインが高かったため、自分たちの強みであるDF間へ1本パスを通すことよりも、俊足MF木村悠哉(3年)らを活用することを優先したゲームメイク。好パスでシュートシーンを生み出したほか、味方との距離感を近くして崩しに係わるなど存在感のある動きを見せていた。 小柄だが、昨年のエースFW岡本敬大から身体のぶつけ方などを学習。「敬大君はほんとにストライカーで、めちゃくちゃゴール前のアイディアとかが凄い」。広島県選抜でも活躍していた岡本のように絶対的な存在へ。そして、「今後はプロになるために、周りを使ったりしながら得意であるドリブルやシュートを出していきたい」と意気込んだ。 この日はDF折出勘太(2年)、DF表恵佑(2年)、DF杉山遼(2年)の2年生3バックの好守が光っていた。また、最前線のFW久保田聖渚(1年)が幾度もボールを収めて起点になるなど印象的な動き。交代出場を含めて9人が出場した1、2年生は先輩たちの分まで来年、大舞台で活躍することを誓う。 野村は「来年は新人戦、総体、選手権のまず広島予選勝ち取って、僕、国立競技場で活躍したいんで。その国立に行くのって開幕戦とベスト4じゃないですか。開幕戦は運もあるんで、日頃の運を貯める行動だったり、ベスト4に行ける実力をもっともっとつけて、チームとして中心になってやっていきたいです」。下級生も巻き込んで、日常から青森山田高のような雰囲気作りをする考え。チーム一体となって取り組んで成長、1年後に大目標を達成する。