突然の病気やケガの治療費、老後の不安…。お金の「あるある悩み」にプロがアンサー
病気やケガによる想定外の出費、老後への不安、家計管理が苦手…お金にまつわる悩みや不安は人それぞれ。そんなよくあるお金の疑問や悩みを、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんがズバッと解決します!
病気になった場合の治療費ピンチの乗りきり方は?
病気やケガで通院や入院が必要な場合、ときには高額の治療費が必要になることも。病気やケガによるお金のピンチに備えて、できることはあるのでしょうか?
●【畠中さんからのアドバイス】保険は入り方に工夫を。貯金での準備も必要
「医療保険は、どんな病気やケガも保障する一般的な保険が安心。がん保険は、抗がん剤治療やホルモン剤治療のみなど、スポットで保障するものなら割安です」。ただし、保険に頼りすぎず貯金での準備も忘れずに。 また、白内障手術で使われる多焦点眼内レンズや、失った歯を補うインプラントなどは自由診療。「高齢になると治療が必要になりやすいものなので、希望するなら資金の準備を忘れずに」
とにかく家計管理が苦手。なにから手をつけるべき?
毎月の収入と支出を把握し、日々の生活にかかる費用をやりくりする家計管理。簡単に実践できる方法を教えます!
●【畠中さんからのアドバイス】まずは先取り貯金から。管理するお金を最小限にして
「最初に、手取り収入の1割を先取り貯金。そのうえで、住宅ローンなど固定費を書き出して。収入から貯金と固定費を引いた額が、食費など変動費に使える予算です」。管理するのを変動費だけにすれば、やりくりが簡単に。
●【畠中さんからのアドバイス】不必要なものは解約を。とくに年金で支払うプランは要注意!
「積立型保険は低金利の今はうまみが薄く、予定利率の高い外貨建てタイプも円安で保険料が割高に。保険料の支払いが65歳以降も続く場合は、年金から払い続けられなくなるリスクも」。該当するなら、早めの解約が正解。
夫が69歳まで住宅ローンが残る予定。繰り上げ返済すべき?
住宅ローンの繰り上げ返済、効果的に行うにはどうすればよいのでしょうか?
●【畠中さんからのアドバイス】1円から繰り上げ返済可能な銀行に借り換えるのも手
子どもがいる場合の繰り上げ返済は、教育費を残すために少額ずつが鉄則。「1円単位で繰り上げ返済できる銀行もあり、月の黒字などを使ってちょこちょこ返していけます。残債が多く返済期間も長い人は借り換えの検討を」 「また、住宅ローンシミュレーションアプリを使えば、金利や返済期間などを入力するだけで、借り換えや繰り上げ返済の試算ができます」。無料のものもあり、返済見直しの際に便利。
ESSE編集部