阪神、掛布雅之氏に2軍監督要請へ
また掛布氏への2軍監督要請に伴い、これも金本新監督の要望に沿う形で、2軍のチーフ格には、2003年、2005年の優勝経験者で首位打者、打点王を獲得したOBの今岡誠氏(41)を招聘する方向。球団としては、掛布氏の下で指導者としての経験を積むと共に、現役時代に野村克也監督に干されるなどの苦難を乗り越えてきた経験や、天才的だった内角打ちの技術などを若手に伝えてもらいたいとの考えで、今岡氏にも、近日中に2軍コーチングスタッフとしての入閣要請を行う模様だ。 1軍のコーチングスタッフの人事も急ピッチで進められていてバッテリーコーチには東北福祉大時代の金本のチームメイトで、2003年、2005年のV戦士であり、現在、侍ジャパンのバッテリーコーチも務めているOBの矢野燿大氏(46)を招き、打撃コーチには2010年から3年間、打撃コーチを務めていた片岡篤史氏(46)を復帰させたい方向。 矢野氏は、論理的に野球を捉える観点を持ち、その経験に基づいた配球論にも定評があり、球団サイドは、過去に何度か入閣を要請した経緯がある。来季3年目となる梅野隆太郎捕手(24)を一人立ちさせることだけでなく、勝利につなげ、チーム防御率を下げるための戦術面でのバッテリー力アップにも期待が寄せられている。金本新監督の下、コーチ陣も大きく若返ってチームの根本からの改革を目指すことになる。 1軍組閣については、すでにヘッドコーチの高代延博氏(61)、チーフ兼守備走塁コーチの平田勝男氏(56)、打撃コーチ補佐のトーマス・オマリー氏(54)、トレーニングコーチの伊藤敦規(52)が発表されており、残る未定のポジションは投手コーチだけになった。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)