松山英樹が初優勝 PGAツアーの「プレーオフシリーズ」とは
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(18日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70) 【画像】終盤の再逆転バーディで渾身のガッツポーズ! 松山英樹がPGAツアー通算10勝目を飾った「フェデックスセントジュード選手権」は2024年プレーオフシリーズの第1戦。全3戦で形成されるシリーズは、前週終了したレギュラーシーズンのポイントレースを上位で終えた選手による年間王者(フェデックスカップ)を争う戦いだ。 ツアーは2007年に年間ポイントレースをスタート。当時は全4戦でレギュラーシーズンのポイントランキング125位までの選手がプレーオフシリーズ初戦に進んだ。出場枠が試合のたびに少なくなるシリーズ中は、各大会の順位に応じた獲得ポイントがレギュラーシーズンの数倍に設定されるため、逆転のチャンスが大きい。積算ポイントによって次戦への出場可否が決まる。最終戦「ツアー選手権」には30人だけが出場できる。 2019年にシリーズは全4試合から現行の全3試合に変わり、最終戦は第2戦までのポイントランキングに応じて、スコアにハンディキャップを設けるフォーマットが採用された。ランクトップの選手は初日10アンダーから、2位は8アンダーから、3位は7アンダーから…とスタート時点で打数差があり、72ホール終了時の通算スコアで年間王者を決める。 なお、2023年から第1戦進出者がレギュラーシーズンの上位70位までに絞られ、第2戦「BMW選手権」への進出者は50人になった。第1戦、第2戦の優勝者は2000ptを獲得する(メジャーとプレーヤーズ選手権は750pt、8試合の昇格大会は700pt、通常の大会は500pt、上記大会と同週に行われる裏大会は300ptの設定)。 シリーズには総額1億ドル(約147億円)のボーナスがかけられ、ツアー選手権を制した年間王者は2500万ドル(約36億9100万円)を獲得する。昨年はビクトル・ホブラン(ノルウェー)が第2戦、最終戦を制して初タイトルを獲得した。 2007年の初代王者タイガー・ウッズをはじめ歴代のフェデックスカップチャンピオンにはツアーを代表する面々が並ぶ。ウッズは09年にも年間王者に輝いた。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が2016年、19年、22年と最多の3回を誇る。