真面目な役は意外!?「おむすび」神戸市職員役で新納慎也が朝ドラ続投
NHK総合ほかにて、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」。食と人情の街・福岡、神戸、大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届ける“朝ドラ”第111作だ。平成時代のギャル・米田結(橋本環奈)が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティ”。 出演者からのコメントが続々届いている本作。今回は、第4週から加わった「神戸の人々」の1人で、災害に見舞われた神戸の復興に尽力する神戸市役所の職員・若林建夫を演じる新納慎也の話を紹介する。
NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説「ブギウギ」(2023年度後期)にも松永大星役で出演していた新納。「こんなに続けての出演は珍しいことらしいので、ありがたいしうれしかったですね。『ブギウギ」と同じスタッフさんも多く、『ただいま~』という感じです。松永さんがよくやっていた“グッドラック”のポーズをして迎えてくださるスタッフさんもいました」と本作への出演を喜ぶ。 今回演じる若林は、米田家が営んでいた理髪店の常連で、さくら通り商店街にアーケードを設置する計画の神戸市役所担当者。当時、理容師だった結の父・米田聖人(北村有起哉)に商店街側の責任者になるよう依頼する。「若林さんは松永さんと真逆の役なんです。松永さんだけじゃなく、NHKだと大河ドラマ『真田丸』(16年)での豊臣秀次役、『鎌倉殿の13人』(22年)での阿野全成役とクセが強い役をやらせていただきましたが、この流れから想像もつかない地味な役ですね」と、若林は自身のイメージとはちょっと違う役だと話す新納。「僕が出ると視聴者の方は『なんかやるぞ』と思うかもしれませんが、神戸市役所の真面目な職員で、とっぴなことはしません…多分」と笑う。 神戸編では、阪神・淡路大震災が起きた1995年(平成7年)当時が描かれ、若林は、市職員として、震災当時の対応はもちろん、その後の復興にも奔走する。「震災が起きた時はあれほどの大地震を経験するのがみんな初めてで、何も分からなかったんです。市の職員の方も本当に困っただろうと思います。震災当時、神戸市役所にも大勢の方が避難していたのを実際に見ました。市役所内に公衆電話がいっぱい並べられていて、みんながそこに電話をしに集まっていました。職員の方は対応に奔走していたことでしょう。ドラマに描かれていない部分でも、若林は市の職員として頑張ったのだろうと思います」と演じる役へ思いをはせる。