チャヴリッチが後半ATに劇的勝ち越し弾! 柏を退けた鹿島、3連勝で3位浮上!!
[5.6 J1第12節 柏 1-2 鹿島 三協F柏] 6日、三協フロンテア柏スタジアムでJ1第12節が行われ、柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦。MF名古新太郎のゴールで鹿島が先制するも、FW島村拓弥のゴールで柏が同点に。後半アディショナルタイムにFWアレクサンダル・チャヴリッチが勝ち越し点を奪って鹿島が勝利した。 【写真】本田圭佑のイメチェンに反響「犬系男子でイイ感じ」「かっこよすぎる」「何しても似合う」 ホームの柏は、開幕から全試合で先発していたDFジエゴがベンチからのスタートに。前節・町田戦(●0-2)で控えにまわったDF犬飼智也が2試合ぶりに先発に入り、町田戦で負傷交代となったMF山田雄士に代わってMF戸嶋祥郎が3試合ぶりにスタメンを飾った。 2連勝中のアウェー鹿島は、前節・湘南戦(○3-1)の先発から1選手を入れ替え。FW師岡柊生を今季リーグ戦で初めてスタートから起用され、4-2-3-1の右SHへ。1トップには湘南戦で2ゴールを挙げたFW鈴木優磨が入った。 試合前には、AFC U23アジアカップから帰国したFW細谷真大とDF関根大輝へ花束贈呈のセレモニーが行われたが、細谷、関根はともにメンバー外だった。 GWの連戦、中2日で戦う両チーム。チケットは完売、黄色と赤で染まるスタジアムに最初の歓喜が訪れたのは開始4分だった。MF佐野海舟がヘディングで前線に送り、MF仲間隼斗が倒れ込みながらも佐野につなぐと、佐野は中央の名古へスルーパス。名古はドリブルで持ち上がると、左足で流し込んでゴールネットを揺らして鹿島が先制に成功した。 リードを奪った後も鹿島のペースで試合は進む。14分にはMF知念慶が柏最終ラインの背後にロングボールを入れる。仲間がボールコントロールからシュートモーションに入ったが、DF古賀太陽が対応。古賀の手に当たったように見えたが、西村雄一主審は笛を鳴らさなかった。 前でボールをつなげることができずチャンスが遠い柏だったが、DF犬飼智也が鹿島最終ラインの背後にボールを入れると、FWマテウス・サヴィオが飛び出したGK早川友基の頭上を越えるシュートを狙う。しかし、シュートはクロスバーを越えてしまった。 1点を追いかける柏は、ハーフタイムにMF白井永地を下げてFW木下康介を投入。木下を最前線に入れ、FW小屋松知哉を左SH、戸嶋をボランチに下げた。 後半に入って最初のチャンスをつくったのは鹿島だった。11分、DF安西幸輝が左サイド深い位置から中央へ折り返すと、鈴木がダイレクトで合わせる。しかし、シュートはゴールポストに跳ね返されて追加点とはならなかった。 鹿島の最初の選手交代は後半18分、名古と仲間に代えてMF土居聖真とFWアレクサンダル・チャヴリッチをピッチに送り込んだ。 後半20分、再びスコアは動く。柏は犬飼が縦パスを戸嶋につけると、戸嶋のスルーパスに抜け出した島村がGKとの1対1を制して、試合を振り出しに戻す。 さらに、同点から5分後にはサヴィオのシュートがDF植田直通の手に当たったとして柏がPKを獲得。サヴィオがキッカーを務めたが、ゴール左下を狙ったシュートは枠からそれてしまいゴールとはならなかった。 流れを引き寄せた柏は、サヴィオのクロスから木下が右足で、三丸の左CKから小屋松が頭で狙ったが、いずれもGK早川友基が好セーブでゴールを許さない。 終盤には鹿島に決定機が訪れ、クロスをおさめた鈴木が中央の土井に落とすと、土井は左足で狙ったが、GK松本健太が好守でこれを防ぐ。 引き分けで終わるかと思われた後半アディショナルタイム2分、途中出場のチャヴリッチがDFラインの背後をとて右足でゴール。後半アディショナルタイム5分にはサヴィオが決定機を迎えたがゴールポストに阻まれて万事休す。鹿島が土壇場で再びリードを奪い、2-1で勝利をおさめた。 勝利した鹿島は昨年5月以来1年ぶりの3連勝。敗れた柏は今季初の連敗となった。