ILLIT、韓国での“リアルな評価”は? K-POP界を震撼させた「パクリ騒動」の知られざる“その後”「日本人メンバーのモカとイロハは…」
日本人メンバーへの評価は…
「モカは『Magnetic』で披露したスタイリングが美容系クリエイターの間で大きな注目を集めました。韓国でも人気のあるサンリオキャラクター『シナモロール』と似たキュートなルックスが、ILLITを初めて見た人たちをも魅了し、多くのGLLIT(グリット:ILLITのファンの名称)を獲得したと言われています。さらにモカは、毎回のステージで異なるコンセプトを完璧に消化することから、“完成型アイドル”と呼ばれています」 2008年生まれ、現在16歳のイロハについてはこう語る。 「最年少メンバーながら、3歳からダンスを始めて“ダンスの神童”とも呼ばれています。HYBEに入社する以前はTWICEやNiziUの所属事務所であるJYPエンターテインメント練習生だった時期もある実力派。ILLITの中で実質的なメインダンサーの役割を担っています。NiziUのメンバーとも親交があるようで、たびたびSNSで話題となっています」
韓国では順調に人気を伸ばしている
前述した「NewJeansの亜流」騒動で思わぬ批判に巻き込まれたILLIT。ただ、韓国では至って順調に人気を伸ばしていると言えるだろう。 実際、10月21日にリリースした2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』は発売後1週間の販売枚数で前作『SUPER REAL ME』を超える38万2621枚を記録。タイトル曲『Cherish(My Love)』もミュージックビデオが公開後16時間で再生回数1000万回を突破するなど、『Magnetic』に続く勢いを見せている。
『Cherish(My Love)』は、韓国で「愛の歯(サランニ)」と呼ばれる親知らずを“誰かを愛する思い”に例え、「あなたの気持ちも気になるけど、それよりもあなたを好きな私の気持ちがもっと大切」と、“誰かを好きになる自分の姿に満足する”という10代の思いを投影した曲だ。
メンバーが語った、新曲に込めた“メッセージ”
「I ch ch ch ch cherish my love」と繰り返されるサビの中毒性。それに加え、韓国の著名ダンサーとして知られるJ Black(ジェイブラック)は「ILLITのダンスは簡単に見えるが、実際はそうではない。複雑な手の動きのほかにも、全体的にリズムやグルーヴが細かく決められており高いスキルが求められる。メンバーたちがそれを当然のようにこなすから簡単に見えるのだ。一見キュートでも難しい動作が多く、大変そうに見えないということは、それだけダンスが上手いということだ」とそのパフォーマンス能力を評価している。 10月21日に行われた『I’LL LIKE YOU』のショーケース*内で、最年長メンバーのユナは「どんな状況でもILLITを変わらず応援してくれるファンを思いながら、良い姿をお見せしようとアルバムを熱心に制作しました。苦労してきてくださった会社、スタッフ、そしてファンの方々に、『動揺せず、私たちは私たちだけの道を行く』というメッセージを込めました。絶えず前進し続けるグループになります」と、今作に込めた思いを語っていた。 *ショーケース:K-POPで使われる言葉で、新曲発表の前に開かれるお披露目会のこと 「ILLITの魅力は、女子生徒のようで、友達のようで、それでいて家族のような雰囲気にあると思います」とはモカの言葉だ。まだデビュー1年にも満たない彼女たちが、この先も同世代の共感を呼ぶヒット曲の数々を披露することを期待したい。
姜 亨起
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