「アニソンは世界を超える」…高橋洋子が「残酷な天使のテーゼ」で“発売当時のまま”の歌唱を続ける理由
バレないかヒヤヒヤ
近年はTBSの「人間観察バラエティ モニタリング」にもしばしば出演し、お茶の間を楽しませている。 「ネットなどではやらせなんて言われることもあるけれど、あれはガチなんですよ」と力説。ただ、見ている人へのサプライズの爽快感というよりは「バレると中止になって何度もやらなきゃいけなくなるので、バレなかったときに安堵する気持ちの方が大きいです」と明かす。 設定やキャラクターもほぼ自身で考え、「トラブルにも対応できるよう練習もするし、自分の良さも出るような選曲をしている」という。その甲斐あって、「この人、こんな曲も歌うんだ、というような声を聞くとうれしくなる」と目を細める。
イタリアで、インドで
「残酷な…」は4月にテレビ朝日で放送された「アニメ好き外国人がガチで投票 世界アニソン総選挙」で世界ランキング1位に輝いた。「アニソンは国境を越えるんですよ」。世界各国のツアーやイベントで歌う度に実感するという。 「すごいのは、みんなが日本語で歌うこと。地鳴りがして、鳥肌が立って泣きそうになるなんて、行く前は想像しえなかった」 国内では吹奏楽やオーケストラとジョイントする機会もあり、こうした形での海外イベントもやってみたいという。すでに中国のほか、タイ、スペイン、サウジアラビア、ロシア、フランス、米国などを回り、「お国柄の違いも面白い」という。 今後行ってみたいのはイタリアとインド。イタリアは「コロナ禍の中、外出できない国民がベランダに出て、『残酷な…』を日本語で歌う動画がアップされていたのを見て。アニソン総選挙でもイタリアはヨーロッパでこの曲への投票が一番多かったですからね」と説明。インドについては「やはり人口の多さ。そこでアニソンを歌ったらどんな感じになるのか、ノックしてみたいですね」。 発売から来年で30周年を迎える、世界でも有名な曲を携え、発売当時のままの歌唱で世界を魅了する日々が今後も続いていく。 デイリー新潮編集部
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