【対談】ヤマザキマリ×中園ミホが語り尽くす“人生になくてはならない映画”とは?【中編】
漫画家・文筆家として活躍するヤマザキマリさんと、脚本家の中園ミホさん。書くことを生業とし、シングルマザーで息子を育てるという共通点を持つ、映画好きのおふたり。人生の支えとなった作品について語りつくします。 【画像一覧を見る】
PROFILE
ヤマザキマリ/やまざきまり 漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。 中園ミホ/なかぞのみほ 1959年生まれ。脚本家。執筆作は『やまとなでしこ』『Doctor-X~外科医・大門未知子~』など多数。2025年放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の脚本を担当。クウネル・サロンの『福寿縁うらない』も好評。新著に『強運習慣100』。
『ゴッドファーザー』も『赤いアモーレ』も1回ではわからない
懐かしくて切ない気持ちがあふれ出る 『ゴッドファーザー PART Ⅱ』(1974) 二つの異なる時代が交錯する物語の続編。貧困から抜け出し、ニューヨークマフィアとして成り上がる過程を壮大なスケールで描く。若き日のロバート・デ・ニーロやアル・パチーノの名演技は必見。「当時、旅先の映画館でボーイフレンドと観て、始まって5分で号泣でした。私はロバート・デ・ニーロが大好き!」(中園) COPYRIGHT © 2023 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED. U-NEXTで配信中 2、3回観たら腑に落ちます 『赤いアモーレ』(2004) 少年時代からの孤独を背負う外科医ティモーテオ。裕福な家庭生活で心の渇きを感じる彼が出会ったイタリアとの過ちをきっかけに、深い愛に落ちる。その果てには……。ヨーロッパでベストセラーとなった小説をセルジオ・カステリットが映画化。「原作の作家マルガレート・マッツァンティーニは監督の妻なんです」(ヤマザキマリ) ©Cattleya, SRL U-NEXTで配信中