<中村悠一×早見沙織×安野希世乃>「魔法科高校の劣等生」インタビュー 10周年で「気付けば築かれた絆」 “安心安定”のお兄様
安野さん 専門用語は何だろう?と都度調べて、やっとふんわり分かるようになったら、今度はお話が難しくて……。大人同士の思惑のぶつかり合い、駆け引きに巻き込まれていきますし、ハイパー高校生ですよね。
◇兄妹の大きな愛、絶大なる安心感
--安野さんから見て、中村さん、早見さんの“兄妹感”を感じるところもある?
安野さん ツーカー感といいますか、分かりきっている関係ですよね。深雪様としては、外部要因に対して不安になられることもありますが、達也様に対する絶対的な信頼は揺らがない。達也様からの深雪様への慈愛も鉄壁です。さりげない1シーンの所作からも、深雪様のためを思っていることが伝わってきます。掛け合いから、ものすごく大きな愛を感じています。
中村さん 達也としては、家のことよりも何よりも深雪を第一に考えているので、そこを大事にしなければいけないポイントとして演じさせていただいています。演出上、第三者から見た時の見え方も表現されていて、シーンごとに仲のよさの表現を少し切り替えなければいけないこともあります。
早見さん シーンによって見え方も変わってきますし、周りがドキドキしちゃうようなシーンもありますよね。お兄様は“安心安定”で、第1シーズンの時から中村さんが全くブレずにマイクの前に立ち続けてくださっているからこそだと感じています。私は絶大なる安心感を持って収録させていただいています。「優等生」の時は、お兄様がいない状態での収録でそれが新鮮で「お兄様いてください!」という気持ちもあったのですが、今シーズンもお兄様がどっしりといてくださって、安心感があります。「優等生」は同級生との密接なやり取りが描かれていて、それはそれで楽しかったのですが。
--第1シーズンのスタートから約10年たちました。
中村さん あっという間でしたね。第1シーズンの最初から出ていたキャラクターが引き続き出ているのがすごく大きいですね。学校のお話を地続きでやっているから、10年前に若手だった方と久々に会って、すごく成長して現場にくるので、空気感が変わっていると感じたこともありました。