<中村悠一×早見沙織×安野希世乃>「魔法科高校の劣等生」インタビュー 10周年で「気付けば築かれた絆」 “安心安定”のお兄様
--達也と深雪は2年生になります。1年生のエピソードで思い出深いのは?
中村さん いろいろな見方、面白さがあるのですが、その中でこういう楽しみ方が一つあるんだと気付きを得られたのが、第1シーズンの温泉に入るお話だったんですね。基本的に男子が映らないんです。第1シーズンは小野(学)監督でしたが、小野監督の本領を見た気がします。それまでも、魅力的な演出、見せ方はあったのですが、あそこは特にキャラクターの魅力の見せ方が半端ないんです。キャラが多いので、それぞれの見せ方が上手じゃないとハマりにくいとも思うのですが、そこがうまくできる監督がこの作品に向いているんだろうなと思っていて、オンエアで見た時にすごくそう感じましたね。
早見さん 第3シーズンで2年生に上がることも加味すると、やっぱり第1話ですね。すごく覚えています。特に序盤はお兄様のせりふが難解なんです。学園生活にとどまらない、ものすごいスケールの作品が始まるぞ!というドキドキ感がありました。第1シーズンに九校戦が描かれましたが、今回もまたあるので、2年生になって、こんなことが起きる!と楽しみながら見ることができると思います。
安野さん 水波としての初めてのお勤めだった護衛ですね。達也様がビルの構造を一瞬で把握して、すごさを見せつけられましたし、アクションシーンもすごくて、ハリウッド映画もびっくりです。その後、正式にいとことしておうちでお世話になることになる一連の流れがうれしかったです。水波としては、ジェットコースターのようですが。
--達也と深雪は、2年生になることで変化もある?
中村さん 達也は、口調や性格もあって、元々偉そうではあるんですけど(笑い)。本人は偉そうにしているつもりはなくて、落ち着いているから、そう見えるところもあります。これまで、1年生、一番下として生徒会と関わってきましたが、今回は1年生という後輩が出てきて、演じている中で変化を感じていました。どれくらい上で言えばいいのか? あまり上からでもな……。この立場だからどうなんだろう?という案配を考えていました。第1シーズンが始まってから10年たっていますし、僕も10年分の年を取っているから、下に対してしゃべる感覚が10年前とは違うわけで、そこを出さないようにしなきゃいけない。新1年生は、僕の年齢に合わせてキャスティングをしてくれているわけではない(笑い)。若い子たちが入ってきたりしているので、難しいなと感じています。