頼次期総統の就任演説 「民主、平和、繁栄」強調へ=政府関係者/台湾
(台北中央社)1月の総統選で当選した頼清徳(らいせいとく)副総統の総統就任が20日に迫った。新政権で安全保障政策を担当する関係者は頼氏の就任演説の内容について「安定」「自信」「責任を負う」「団結」を軸とした今後の基本姿勢に言及するとの認識を示した。頼氏が選挙戦で強調してきた「民主、平和、繁栄」路線を維持するものになるとしている。 この関係者は、頼政権ではこれまでの蔡英文(さいえいぶん)総統が築いた基礎を引き継ぎ、世界経済や地域の安定に台湾を欠かすことのできない存在にすると説明。現状維持の目標の下で、著しく大きな圧力にさらされるも「落ち着いた態度で安定した現状を侵食されることなく保つ」とした。 また台湾は各分野で世界からの評価を受けているのに鑑み、頼氏は「高度な戦略的自信」を示すとし、さまざまな政策を引き続き推進して社会的な技術革新と強靭性(きょうじんせい)を通じて「世界に台湾を持ち上げる」精神を徹底すると強調。自信を持つことは台湾が国際社会と向き合う重要な基礎になると語った。 さらに台湾は人々に対して責任を持ち、世界と共に地球規模の挑戦に向き合うとし、中国がさまざまな分断工作や統一戦線工作を行っていることについては、一層努力して国民をより団結させ、台湾を強大なものにする必要があるとした。 (温貴香/編集:齊藤啓介)