照ノ富士、ぶっつけ本番強行出場も 初日にいきなり今場所占う大一番、勢いある新小結・大の里と対戦 夏場所12日初日
日本相撲協会は10日、大相撲夏場所(12日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が、ぶっつけ本番で強行出場することが決まった。 【写真】新パレードカーと記念写真に納まる宮城野親方、芝田山親方とトヨタの豊田章男会長 春場所を腰痛で途中休場した照ノ富士は2日の横綱審議委員会稽古総見に参加も、左脇に軽い肉離れを起こし土俵に上がれず。9日に「ずっと筋肉が固まっていた部分をせきをしたら急激に痛めた。違和感はずっとあって。大丈夫という感覚で積み重ねて、ちょっとしたことでそうなった。痛みは残っている。しわぶきするのが怖いよ」と明かしたが、相撲を取る稽古を再開できないまま本場所を迎えることになる。 しかも初日は新小結大の里(23)=二所ノ関=と対戦。初場所12日の対戦では照ノ富士が新入幕の大の里を上手投げで下し格の違いをみせつけたが、いきなり勢いのある若手の挑戦を受けることになった。 照ノ富士は「そんなん一緒だよ(笑)。やることは変わらないから」と一蹴。大の里は「1月場所は新入幕で何もわからないで空気に飲み込まれた。3月場所はうまくつかめたものがあって大関に勝つことができた。自分なりに進化していると思うので、5月場所は同じ場所を繰り返さないようにして勝ちたい」と雪辱を誓った。初日から今場所を占う大一番が組まれた。 (塚沢健太郎)