宅麻伸さんの華麗な愛車遍歴に終わりはない!? 車選びの変化を経た現在の愛車を初披露! 30台超乗り継いだ後半を振り返る
買い替えのきっかけは“神社巡り”
宅麻さんの現在の愛車は、昨年購入した白いルノー「メガーヌ・スポーツツアラー」だ。Cセグメントに属するハッチバック車である「メガーヌ」のワゴン版で、ハッチバックより240mm長いボディ、40mm延長されたホイールベースにより、リアシートを倒せば1695リッターもの広いラゲッジスペースが現れる。じつはメガーヌ・スポーツツアラーを選んだ理由は、その空間の広さと宅麻さんが最近凝っている、とある趣味が関係している。 「1年ほど前から、神社巡りにハマってね。人がいない早朝に着いて、境内をゆっくり歩いてから参拝するのが好きなんだけど、そのあと御朱印をもらうのに社務所が開くまで2、3時間空いちゃう。以前乗っていたルノー『ルーテシア』だと、駐車場にクルマを停めて待っている時間がちょっと窮屈でね。もう少し広いクルマだったらラクかな……と、思ってGSTのホームページを見ていたら、メガーヌ・スポーツツアラーの新古車を見つけた。すぐに電話して『これ、リヤシート倒したら寝られるかな?』と、聞いたよ」 かくして愛車となったメガーヌ・スポーツツアラーでは、宅麻さんの地元である岡山県の吉備神社をはじめ、全国各地の神社を巡っているという。「まだ1年経ってないけど、御朱印帳は2冊終わって、3冊目が半分過ぎたかな。あちこち行くのが楽しくて(笑)」 運転はまったく苦にならないという宅麻さん、メガーヌ・スポーツツアラーは走りも軽快で、100km、200kmはあっという間に走ってしまうという。荷室に仮眠用の寝袋を積んだメガーヌは、宅麻さんにとって最高の“神社巡りエクスプレス”のようだ。 「今までは車検時期になる前に乗り換えて、距離も1万km乗るかどうかって感じだったけど、メガーヌ・スポーツツアラーは1年経たずに8000kmぐらい走っているから、僕にしてみたらすごいよ。大きさはちょうどいいし、高級車でもスポーツカーでもないけど、そんな“なんでもない”ところがいいんだよね」 メガーヌ・スポーツツアラーがとても気に入っている宅麻さん、では、これまで数十台を乗り継いだ愛車遍歴にも、そろそろ終止符が打たれるのか? 「んー、クルマについては、『これでいいや』と、納得したら終わりだと思ってるところがあるんだよね。若いときに『こんなクルマに乗りたい、あんなふうにカスタムしたい』と思った気持ちが今も残っているというか。ついもっともっと、と思っちゃう。とはいえもうあまり買い替えたくはないんだけど(笑)」 インタビュー後も、じつはあのクルマが気になる、三菱の「デリカD:5」が気になっていてカスタムしたらカッコいいのでは……と、クルマ談義が止まらない宅麻さん。本当にクルマ好きなのだ。まだまだその愛車遍歴は続いていくに違いない。 ところで宅麻さんが好きなのは四輪だけではない。若いころから二輪も乗りこなす二刀流なのだ。こちらもかなりディープな二輪遍歴については、バイク編で。
【プロフィール】宅麻伸(たくましん)
1956年生まれ、岡山県出身。社会人を経て、俳優天知茂に師事し、天知が主演する『江戸川乱歩の美女シリーズ』に出演し、俳優の道へ。1979年、テレビドラマ『新・七人の刑事』に出演し正式デビュー。『課長島耕作』『法医学教室の事件ファイル』シリーズ、『勇者ヨシヒコと魔王の城』など代表作多数。 文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・奈良裕也 スタイリング・黒田匡彦 編集・稲垣邦康(GQ)