2024年に注目すべき韓国女優6人!
パク・ソダム
アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』で主人公一家の長女を演じ、他のキャストともども国際的な注目度を高めたパク・ソダム。その後、『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』でワケありの荷物を確実に運んでくれる敏腕ドライバーを演じたり、『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』で生き残りをかけた白熱の諜報合戦を繰り広げたり。確かな演技力と独特の魅力で存在感を放ってきたが、『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』の撮影後に甲状腺乳頭がんと診断されて闘病を開始。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』などが公開される時期に並行し、休養に入った彼女の復帰が待たれていた。復帰後初出演ドラマとなる『もうすぐ死にます』では、なんと“死”を名乗るキャラクターに。自殺した主人公に死の重みを知らしめるため、自ら罰を下しにやって来たキャラクターを演じている。冷酷で、やや横柄な“死”をミステリアスに演じるソダムの迫力に、主人公でなくとも圧倒されるところ。台本を読み、死生観について改めて考えたというソダムのネクストステージを感じられる作品にもなっている。
キム・ダミ
『梨泰院クラス』のハイスペックヒロイン、チョ・イソ役で日本での人気も高いキム・ダミ。各映画賞を総なめにした『THE WITCH/魔女』の印象もいまだ強く、無垢な外見ながら、遺伝子操作で最強の殺人マシーンと化した恐るべき女子高生ク・ジャユンなくしてキム・ダミを語ることはできない。同作の続編『THE WITCH/魔女 -増殖-』でも短い時間のゲスト出演ながら鮮烈なインパクトを残した。また、『THE WITCH/魔女』の共演者チェ・ウシクとの再共演も話題になった『その年、私たちは』では、元恋人との再会を軸に動いていくラヴストーリーの主人公を等身大の魅力とともに演じている。そんな彼女の新作映画が、デレク・ツァンの監督作『ソウルメイト/七月と安生』をリメイクした『ソウルメイト』。大切な親友とかけがえのない絆を結びながらもすれ違い、その果てに“ある秘密”を抱えることになる女性ミソ役に。ノスタルジックな映像や音楽とともに展開する物語は誰の心にも染み入るもので、悲しみを湛えていくミソの心の奥底をキム・ダミが繊細に表現。高校生時代から30代までを巧みに演じ分け、圧倒的な俳優力を見せつけている。