島村隆幸 / ボートレース（競艇）

ボートレース尼崎のGI「尼崎センプルカップ(開設71周年記念)」は9日が最終日。選抜戦10Rは上條暢嵩、11Rは桐生順平が揃ってイン逃げを決めた。上條は仕上がり上々で、桐生は数字がないモーターながら戦えるレベルになっており、最後は白星締めと奮闘した。 注目の優勝戦。進入は枠なりだったが、島村隆幸がカドに引いて12カド3456の2対4の隊形。ほぼ横一線のスリットから、3カド島村がまくり強襲。イン丸野一樹は引き波に沈み、島村もターンが少々膨れ気味に。空いたブイ際へまくり差した秦英悟がバックで島村に舳先を掛けた。並走する両者にブイ際を差した篠崎元志も迫り、首位争いは激戦。2Mは秦と篠崎元が先に回ろうとしたが、ここで篠崎元にアクシデントが発生。接触の影響でエンストしてしまい、秦もわずかに失速。このチャンスを逃さなかった島村が2艇の内をズバッと差して、一気に首位へ躍り出た。秦は悔しい2着。吉川元浩が3位に浮上して、2連単3-4は1,390円、3連単3-4-2は9,450円で決着した。 島村は通算35度目、今年3度目、当地通算でも3度目のV。強烈な伸びを活かすための3カド選択、しっかりSも決めて、2マークでは見事な逆転ターン。素晴らしいレースぶりでシリーズの幕を閉じた。 なお、最終日は逃げ6本(38)、差し2本(11)、まくり差し3本(10)、まくり0本(7)、抜き1本(6)。コース別ではインから6(40)、2(11)、1(7)、2(10)、1(3)、0(1)。万舟券は4本(13)。カッコ内は6日間トータル。