“梅茶漬けみたいな人”と言われる永谷園の看板娘が、「めざまし茶づけ」で親子の朝時間を救っていた
暑い日が続く昨今、食欲も減退しがちだ。そんな折、テレビをつけると「冷やし茶づけ」のCMが流れてきた。なるほど、これはよい提案ではないか。 【写真20点】「めざまし茶づけ」をヒットさせた永谷園の看板娘を写真で見る 仕掛け人は昨年で創立70周年を迎えた永谷園。 お茶漬けの最新事情を聞くために東京本社に向かった。
近くの駐車場には「お茶づけカー」が停まっていた。早くもテンションが上がる。
さて、オフィスにお邪魔します。
ワークスペースを覗くとーー。
はい、ご登場いただきましょう。
こちらはマーケティング本部で働く福田聖衣(さとえ)さん。駐車場の「お茶づけカー」がかなり目立ちますが、あれは何ですか? 「『お茶づけ海苔』をはじめとするお茶漬けのおいしさを伝える目的で運用している車です。ショッピングモールやイベント会場で商品サンプリングなどを行う際に登場します」。 聖衣さんは愛知県の豊橋市で生まれ育った。 「名古屋とかと違って、のどかな田舎ですよ。路面電車が走っていることと、ブラックサンダーの工場があることがちょっと自慢でしょうか。馴染みがあるのは『のんほいパーク』という地元の人しか知らない施設。でも、動物園、遊園地、博物館と見どころが満載です」。
小中高と地元の学校に通いながらのんびりと過ごし、その後、名古屋の大学に進学。ラクロス部に所属して汗を流した。 「ラクロスは、一見優雅に見えますが、じつは『地上最速の格闘競技』と呼ばれるぐらいハードなスポーツ。激しい接触プレイもあるので生傷が絶えません。でも、大人数のチーム競技なので『声に出して自分の意思を伝えることの大切さ』を学びました」。
ちなみに、入学したのは農学部。高校生の頃に世界の食料問題がニュースに取り上げられており、そうした問題の解決に携わりたいと漠然と考えていたそうだ。 「研究室では分子微生物学の研究をしていました。具体的には、酵母を用いて寿命に関わる因子の解明を目指すという内容です。その流れで大学院まで進み、同じ研究に明け暮れました」。 お世話になったのは指導教授の饗場先生。 「とにかく明るくて愉快な先生でした。実験がうまくいかないときも、辛抱強く見守りつつ、明るく接してくださったのが印象的です。鯉が好きなので、教授部屋にも鯉のポスターが張ってありました」。