阪神・井上広大が〝サヨナラ鳴尾浜弾〟「最後の試合でホームランを打てたことはよかった」1軍帯同もウ2冠視野に
(ウエスタン・リーグ、阪神6ー14ソフトバンク、25日、鳴尾浜)2025年から2軍施設を新拠点に移す阪神の2軍が鳴尾浜では最後のウエスタン・リーグのソフトバンク戦に臨み、6―14で敗れた。「4番・DH」で出場した井上広大外野手(23)が五回、8号ソロを放った。 「本当に5年間、ずっと練習してきた場所なので。最後の試合でホームランを打てたことはよかった」 4点ビハインドの五回に渡辺佑の直球を左中間へ運んだ。8号ソロでスタンドに集まった570人のファンを沸かせ、笑顔をみせた。この日の3打数1安打で打率・308とし、現在2位に4厘差でリーグ打率トップに立つ。2打点を挙げたことで、52打点でも1位に。今後は1軍に帯同するが、残り試合次第でリーグ2冠となる可能性を残す。 1軍が24日から3日間試合がない中、2日続けて鳴尾浜の試合に出場した。「今日はDHだったので一打席一打席、代打のつもりで。昨日は左右(投手に対して打席に)立たせてもらったので、右でも打てる準備も(意識した)」。残り5試合で逆転Vを狙うチームの力になるため意図を持って課題と向き合った。 24日には履正社高の先輩であるオリックス・T―岡田の引退を見届けるため京セラドームで試合を観戦。「本当にすごい先輩を持って誇りに思っている。しっかりと追いかけていきたい」と誓った。ルーキーイヤーから5年間、汗を流した鳴尾浜で最後に放った一撃。ここから羽ばたき、1軍の戦力定着に向けて歩みを進める大砲が、最終盤の活躍を目指す。 「ここからまだ5試合あるので、出番があればしっかり頑張りたい」 充実の調整で鳴尾浜に別れを告げ、次は1軍の舞台で輝きを放つ。(邨田直人)