侵攻2年 トランプ復活なら“停戦仲介”か……外交関係者「プーチン氏は待っている」「春までが勝負」世論と支援に変化
■終結は…専門家「見通し立たない」
小栗委員長 「この侵攻はいつ終わるのか。防衛省・防衛研究所で研究幹事を務める兵頭慎治さんは『見通しが立たない。両者が折り合う余地は残念ながらない』と指摘します。一方で、唯一可能性があるとすれば、トランプ氏の返り咲きだといいます」 「兵頭さんは『トランプ氏が大統領に再選されれば、プーチン大統領と何らかの取り引きをして停戦を自ら仲介するのでは』とみています。プーチン大統領側も、これに応じるような動きがあるということです」 「支援をやめたいトランプ氏と態勢を整えたいプーチン大統領。この利害が一致しているからですが、ウクライナ側は『プーチンが応じるのは見せかけの停戦だ。本当の終戦にはつながらない』と懐疑的に見ているということです」 「外交関係者の中には『プーチン大統領はトランプ政権になるのを待っている。そうなる前に、どれだけ各国がウクライナを支援して反転攻勢できるか。実質、春までが勝負だ』と話す人もいます」
■「どうかウクライナへの支援を」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー) 「東部の重要な拠点も掌握されて、ウクライナとしても苦しい状況に見えますね。ウクライナ国民のことを考えると2年も経っても先が見えない状況で胸が痛いですし、悲しい気持ちになります。僕たちができることは、サポートや発信を続けることかなと思います」 有働キャスター 「取材でご一緒したウクライナ人の友人であるジガルコ・ヴィタリーさん(37)から22日、メッセージを預かりました」 ジガルコ・ヴィタリーさん 「世界に伝えたい。皆さんも疲れたと思いますが、どうかウクライナへの支援をお願いします。ウクライナが負けたら影響は世界中に広がってしまいます。『力を持っている国はなんでもできてしまう』という恐ろしい変化です」 「そんな未来にしないよう、力を合わせて価値観を守りましょう。ウクライナ人は絶対に日本人への感謝を忘れません」 有働キャスター 「23日は、現地ウクライナとモスクワを中継でつないでお伝えします」 (2月22日『news zero』より)