【阪急杯】アサカラキングで「最大の恩返し」を 斎藤“2人の父”に成長した姿見せる
「阪急杯・G3」(25日、阪神) 父に、そして師匠に勇姿を届けたい。父・誠師が管理するアサカラキングとコンビを組む斎藤。父子での重賞制覇はもちろん悲願ではあるが、来月5日に定年引退となる師匠・安田隆師への恩返しVにも力が入る。「先生には感謝しかないです。師匠の最後に弟子として勝つ姿を見せることが、僕にできる最大の恩返し」。今回にかける特別な思いを打ち明けた。 相棒は3連勝中と勢いに乗る4歳馬。「思い切って距離を詰めてみるのもいいかな」と自らが距離短縮を進言すると、一気に素質が開花した。「メンバーは強くなりますが、自分の競馬ができれば十分通用すると思います。開幕週は問題なく、パワーがあるので重馬場になっても大丈夫。自信を持ってエスコートしたい」と気合がみなぎる。 これまで父の管理馬では重賞に11回挑戦して、23年エルムS2着(ワールドタキオン)が最高。今度こその思いは強い。悲願成就で、恩師の花道を飾ってみせる。