大谷翔平（ロイター）

◆米大リーグ　パイレーツ―ドジャース（４日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ＝ＰＮＣパーク） 【動画】１６２キロに空振り三振 　ドジャース・大谷翔平投手（２９）が４日（日本時間５日）、敵地・パイレーツ戦に「２番・ＤＨ」で先発出場。初回１死の第１打席は剛腕・ジョーンズの１０１マイル（約１６２・５キロ）直球で空振り三振に倒れた。初球から３球続いたスライダーの後の４球目にバットが空を切った。 　５月１６日（同１７日）の本拠地・レッズ戦で左太もも裏にけん制球を受けて打撲した影響で、全力疾走できない時期もあったが、「日に日に良くなっている」という。最近５試合では１９打数３安打の打率１割５分８厘、１本塁打、３打点と当たりが止まっているが、６月は２１年に月別最多の１３本塁打、日本人で初の本塁打王を獲得した２３年は月間打率３割９分４厘、ア・リーグ最多タイ記録の１５本塁打と大爆発した得意の月でもあり、一日も早い“完全復活”が待たれる。 　この日は元通訳で、大谷の口座から約１７００万ドル（約２６億４４００万円）を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認めている水原一平被告（３９）の審理が米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で開かれ、同被告は有罪を認めた。大谷は弁護士を通じ「この事件に終止符を打ち、前に進む時が来たと思ってます。これからもこのチームの一員として、少しでも勝利に貢献できるよう集中していきたいと思っております」などと声明を発表。事件に一区切りついたことで、今まで以上に野球に打ち込むことができるだろう。 　ＰＮＣパークは初見参となった大谷。メジャー７年目にして、これで全３０球団の本拠地で全て出場したことになった。唯一、“未踏の地”だったピッツバーグでアーチをかければ、２７球場目（現在の各球団本拠地では２５球場目）の本塁打となる。同球場は右翼後方にアレゲニー川が流れ、鮮やかな黄色のロベルト・クレメンテ橋が見える。全米でも屈指の美しいボールパークで大谷の豪快な一発が期待される。