デ・ゼルビから見事なバトンタッチ ポゼッション率が低下も、縦への意識強まるブライトンの変化
新体制は見事なスタート
昨季限りでロベルト・デ・ゼルビが退任し、ブライトンがどう変わるのかと不安に感じていたサポーターもいるだろう。ただ、今のところその心配は不要だったようだ。 新たに31歳と若いファビアン・ヒュルツェラーを指揮官に迎え、ここまで5勝4分2敗の成績でプレミアリーグ6位につけている。前節では王者マンチェスター・シティも2-1で撃破しており、想像以上のスタートだ。 データサイト『WhoScored』は、ヒュルツェラー体制で縦へのスピード感が増したと評している。デ・ゼルビ体制では相手を自陣深くまで引き込み、リスク覚悟でポゼッションするケースも目立った。それに比べると、今のブライトンはポゼッションにこだわっていない。 昨季の平均ポゼッション率は60.2%でリーグ4位だったが、今季は53.4%まで低下。1試合あたりの平均パス本数も昨季の619.7本から479本まで減少している。デ・ゼルビのスタイルが研究されていた中、ヒュルツェラーが新たなカラーを植え付けたのは正解だったと言えるか。 1試合あたりのスルーパス本数は昨季の1.6本から2.4本にまで増加しており、前方のスペースを素早く突くイメージは強くなっている。ヒュルツェラーはユルゲン・クロップ、トーマス・トゥヘルから影響を受けていると語っているが、その特長がよく出ている結果か。デ・ゼルビからヒュルツェラーへのバトンタッチは正しい選択だったと言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部
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