<日本一を目指して・仙台育英>センバツ・無観客開催方針 ひとまず安ど きょうから練習再開 /宮城
新型コロナウイルスの感染拡大のため、無観客での開催を前提に準備し、改めて開催の可否を11日の臨時運営委員会で判断することが決まった第92回選抜高校野球大会。出場校の仙台育英の須江航監督らが5日、報道陣の取材に応じた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 同校は政府や県の要請を受け、2日から臨時休校となっている。部活動も休んでおり、硬式野球部は2日から4日まで活動せず、部員は自宅や寮で待機してきた。4日に無観客を前提にした開催準備が決まったことで、5日は自主練習とし、6日から本格的に練習を再開する。ただ、感染防止対策として、部員が通勤・通学ラッシュ時に移動することを避けるため、練習時間を午前10時から午後4時までに短縮する。 「まだ開催が確定したわけではないので、選手の顔から動揺や不安が読み取れた」。須江監督は5日朝に部員を集め、1時間ほどのミーティングで今回の決定を丁寧に説明したという。須江監督は「中止になるのではないかと思っていた。無観客でも開催(を準備する)ということに感謝している」と胸をなで下ろす一方、「一生懸命頑張っている他の部活動の大会がなくなったことも知っている。なんと表現したらいいか分からない」と複雑な胸中も明かした。 田中祥都主将(2年)は「開催を前向きに検討していただいていることは感謝しかない」と話し、「どういう環境でも、自分たちが目指す目標は変わらない」と前を向いた。 無観客を前提とした開催準備について、前コーチで現在は大阪市在住の村尾樹則さん(25)は「コーチとして教えた選手もいるので、(甲子園で)試合を観戦したい気持ちもあった」と惜しんだ。【滝沢一誠】