ロシアが軍事演習 戦略核の使用想定、ICBMも発射 欧米牽制か
ロシア国防省は29日、プーチン大統領の指揮下で戦略核兵器の使用を想定した演習を実施したことを明らかにした。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「ヤルス」を発射するなどしたとしている。ウクライナを支援する欧米を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。 【写真】北朝鮮兵を待ち受ける戦場「決して楽な場所ではない」、元陸将の分析 大統領府によると、同様の演習は、2022年10月と23年10月などにも実施している。 オンラインで訓練に参加したプーチン氏は、足元の情勢について、地政学的な緊張が高まり、新しいリスクが現れていると主張。「近代的でいつでも準備されている状態の戦略的な力が重要だ」と強調した。 そのうえで、核兵器は最後の手段で、新たな軍拡競争に加わるつもりはないなどと説明しつつも、「必要十分な水準の核戦力を維持する」と述べた。
朝日新聞社