井上新監督の下で“ピンチ”に…?中日、厳しい立場となり得るベテラン(6)故障離脱からの“リベンジ”は
2024年限りで立浪和義監督が退任し、2025年シーズンから井上一樹新監督が指揮を執る中日ドラゴンズ。プロ野球では指揮官が代われば、起用方針も変わることが多い。井上監督の就任初年度となる来季は、戦力層が大きく変わる可能性もありそうだ。そこで今回は、井上新体制でピンチの立場となり得るベテラン選手を紹介したい。
涌井秀章
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/85kg ・生年月日:1986年6月21日 ・経歴:横浜高 ・ドラフト:2004年ドラフト1巡目 4度の最多勝に輝いた実績を誇る涌井秀章。来季で39歳を迎えるベテランだが、故障離脱は避けたいところだ。 横浜高から2004年ドラフト1巡目で西武ライオンズに入団。高卒2年目に早くも一軍で12勝を挙げると、その後はエース街道を駆け上がった。 翌2007年には17勝を挙げて最多勝に輝くと、2009年は27試合登板で16勝6敗、11完投4完封、防御率2.30をマークし、最多勝と沢村賞を戴冠。まさに大車輪の活躍を見せた。 2014年からは千葉ロッテマリーンズ、2020年からは東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーし、新天地でも先発として活躍。そして2022年オフ、自身4球団目の所属となる中日ドラゴンズに移籍した。 昨季は打線の援護に恵まれない試合もあり、21試合の登板で5勝13敗、防御率3.97と自己ワーストの敗戦数に。今季は悔しさを晴らすかのように、開幕から18回1/3イニング連続無失点を記録した。 しかし、7月13日の阪神戦で右広背筋肉離れを発症して長期離脱。9月22日の広島戦で復帰後初勝利を挙げたものの、今季は16先発で3勝5敗、防御率3.07という数字となった。 また、チームは今秋のドラフト会議で金丸夢斗、吉田聖弥といった即戦力の先発候補を獲得した。さらに、若手右腕の松木平優太も台頭。来季は熾烈な先発ローテーション争いが予想される。
ベースボールチャンネル編集部