【阪神】岡田彰布監督、打線改造で首位奪還!「いつまでも調子悪いのに使ってられへん」大山スタメン外し、代役4番・原口が8年ぶり4打点
◆JERAセ・リーグ 中日4―9阪神(16日・バンテリンドーム) 阪神・岡田彰布監督(66)が大なたを振るい、首位を奪還した。就任以来、初めて大山をスタメンから外した打線が的中。「思い切って? 普通やろ。今は調子ええ者を使ってる。いつまでも調子悪いのに使ってられへん」と大改造し、初回から機能した。1死二、三塁から代役の4番・原口が失策を呼ぶ痛烈な三ゴロで勝利打点。9試合ぶりに5番の糸原が左前適時打で続き、主導権を奪った。 2番・中野と3番・近本以外は前夜と一変した打線は4回にも一挙4点。原口は6回に左越えの1号3ランも放った。18年6月1日以来6年ぶりの4番で、16年7月28日以来、8年ぶりの1試合4打点。「いつもと変わらず、出た時に何とか1本。こういう日に勝てたのが一番」と応えた。 指揮官は15年目のベテランを「出番をもろたんやない。1軍にいる限り戦力や」と信頼。4試合ぶりの2ケタ安打と2カード連続勝ち越しに笑顔はなかった。途中出場した大山の8回の3球三振に「当たれへんもん。(刺激も)何もなってない」とがっかり。15日も3三振でブレーキになった主砲は、17打席連続無安打で打率2割9厘。試合前はフリー打撃だけでなく、ベンチ裏でも打ち込んでいるが「(原因は)本人に聞かんと分からん」と首をかしげた。 昨季は全試合4番に座った男のスタメン落ちは、新型コロナに感染した22年8月18日以来。体調不良や故障をのぞけば、21年10月24日以来だ。攻守に精彩を欠く佐藤輝は15日に2軍に降格し、この日は森下もベンチ。今季は球団史上初の生え抜きドラフト1位トリオによる開幕クリーンアップが話題になったが、完全に解体された。「普通にやって、みんな力出せばええけど。出んわけやから」と岡田監督。12球団最少の69通りの打順で頂点に立った昨季とは真逆の戦いが続く。(安藤 理)
報知新聞社