ランエボのラリーマシンとタメ張る速さ! ホンダエンジンを積んだバギー「アリエル・ノマド」に英国車の面白さを痛感
エンジンはホンダ製!
そして、搭載エンジンは例によってホンダの直列4気筒DOHC VTEC(K24)をドライバーの背後に横置き。カタログでは最大出力235馬力/7200rpm 、最大トルク 300Nm /4300rpmと表記され、パワーウエイトレシオ2.85kg/PSとなりますから加速感は良好、というか強烈な印象に違いありません。 ちなみに、最低地上高こそオフ車のそれですが、タイヤサイズは前後とも235/75R15とさほどのビッグフットではありません。ロックレースで岩場を走るというより、フラットな砂利道を全開で駆け抜けるイメージ、でしょうか。 このノマドのパフォーマンスを検証しようと、アリエル社は現役のラリーマシン、三菱ランサーエボリューションIX グループN ラリーカーとの比較をした模様。ランサーにはリストリクターを付けて250馬力程度に抑え、イギリスのラフコースをプロドライバーに走らせたところ、ノマドはさして変わらないタイムを出したどころか、いくつかのセッティングを変更したことでランエボを抑えるタイムを記録したとのこと。 ラリーカーとはいえ、ハコ車ですからもろ手を挙げて「素晴らしい」とはいえないものの、後輪駆動のコンベンショナルなノマドがタイムを出しているのは評価できるものでしょう。しかも、ノマドの価格は3万6000ポンド(約680万円)程度なので、ほぼランエボの半額(Gr.N仕様/英国内)ということを考えたら現実的に思えてきます。オーナーのなかには、ノマドに手製のルーフやラックを装備して、ロングランの旅に出るという猛者もいるようですから、楽しみ方は無限大。 なるほど、バックヤードビルダーが盛んな国、ノマドのようなクルマが走れる国というのは羨ましい限りですね!
石橋 寛