マカオ、2024年1~9月累計のカジノ税収は約1.2兆円…前年同時期から45%増、年度予算進捗率は約8割に
マカオ政府財政局が10月10日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1~9月の歳入は前年同時期から15.8%増の803億4606.9万パタカ(日本円換算:約1兆4926億円)で、年度予算執行率は78.6%だった。 経常性収入に限ると35.5%増の799億2091.8万パタカ(約1兆4847億円)で、年度予算執行率は78.4%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は45.1%増の663億9714.0万パタカ(約1兆2337億円)、年度予算執行率は79.4%に。歳入に占めるゲーミング税の割合は82.6%。 歳出は7.8%増の673億0652.1万パタカ(約1兆2506億円)で、年度予算執行率は65.8%。 財政収支は130億3954.8万パタカ(約2423億円)の黒字で、前年同期比では88.3%増。 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。2024年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(約4兆0133億円)、月平均180億パタカ(約3344億円)に設定。政府はこれにより収支均衡を実現できるとしている。今年1~9月のカジノ売上実績は目標を上回る1693.55億パタカ(約3兆1466億円)、2019年同時期からの回復率は76.9%となっており、コロナ前水準まで回復が進むかが注目される。