NASCARで激昂ドライバーが“バンパーカバー投げつけ”の珍事。現状ノーペナルティも後日競技員と話し合いへ
3月30日、アメリカのNASCAR Xfinityシリーズの第6戦がバージニア州のリッチモンド・レースウェイで開催されたが、そのレースの中で、リタイアしたドライバーがマシンのパーツを他車に投げ付けるという珍事が発生した。 【動画】チャスティン、”ミニ四駆”アタックで怒涛の5台抜き!|NASCARカップ・プレイオフ2022 事件が起きたのは250周のレースの173周目。ドーソン・クラムに押し出されるような格好でスピン状態となったジョーイ・ゲイスは、そのままウォールにヒットしてクラッシュ。マシンはリヤを中心に壊れており、ゲイスはレースをリタイアすることになった。 そしてマシンを降りたゲイスは、外れかけていたリヤのバンパーカバーを引きちぎり、コーション中でスロー走行するクラムのマシンにそれを投げつけたのだ。バンパーカバーはクラムのマシンのフロントボンネットに当たった後、コースの端に着地した。 この件に関してゲイスは、NASCARから即座にペナルティが出されることもなければ、レース後にオフィシャルから呼び出しを受けることもなかった。しかしながらNASCARの広報担当者は、オフィシャルがこのアクシデントについてゲイスと話をする予定があることを認めた。 ゲイスはこの一件の引き金となったような出来事はあったのかと問われ、次のように語った。 「単に彼の頭が足りていなかったということだと思う」 「僕もジョニー・デイビス(クラムの所属チームのオーナー)がマシンをめちゃくちゃに壊すビジネスをしているわけじゃないことくらいは分かっている。僕たちだってそうだ」 「僕たちは小さなチームで、一生懸命レースをしている。どうやら彼はアクセルをリフトする方法を知らなかったようだ。スロットルがスタックしたのかもしれないし、何だか分からないよ」 なお、この件についてクラムはコメントを控えている。
Jim Utter