ケガと罰金も乗り越え..ノリスの勝因は運だけ?フェルスタッペンは分かっていた
週末前のパーティーでの乱痴気騒ぎで鼻に絆創膏を貼り、スプリントレースではクラッシュ後にトラックを横切ったとして25,000ユーロ(約415万円)の罰金を科せられた24歳のランド・ノリス(マクラーレン)が今週末、F1の新ウィナーに輝いた。 ●更新後の結果:【2024F1第6戦マイアミGP】レースの結果、タイム差、周回数/スケジュール・全セッションの結果 ■ノリスが勝った要因はセーフティカーだけ? ノリスが勝てたのは、セーフティカー導入のタイミングに恵まれたのは間違いなく、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』はFIA(国際自動車連盟)が「誤った判断」をして、セーフティカーが集団に入る場所に関する独自のルールを破ったとさえ考えているほどだ。 しかし、マックス・フェルスタッペンには「もしも」を考える時間はない。「もし僕のママにタマがあったら、僕のパパになっていただろうね」とフェルスタッペンは微笑んだ。 ■フェルスタッペンは警戒していた レッドブルのボスであるクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンもレース中にボラードに接触してダメージを負ったと考えているようだが、3度のワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペンはそうは考えていない様子だ。 「ランドのラップタイムを聞いた時、難しい1日になると分かっていたよ」とフェルスタッペンは語った。 実際、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)はマイアミで完全なアップデートを受けなかったものの、ノリスはマクラーレンのCEOであるザック・ブラウンがマクラーレンの2024年型マシンの「Bバージョン」と表現したものを装着しており、「我々は大きな前進を遂げた」とブラウンCEOは述べた。 フェルスタッペンは「今日のマクラーレンはすごかったよ。明らかにアップグレードが効いていたからね。でも、もし悪い日で2位だったら、僕は受け入れるよ」。 ■フェラーリも次戦イモラでアップグレード フェラーリのシャルル・ルクレールは、ノリスとフェルスタッペンに続く表彰台を獲得したが「アップグレードを早く持ってきて、追いつきたいね」と語った。 フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、アップグレードが次戦イモラで予定されていることを認めている。 「我々はどんどん彼らを快適なエリアから連れ出しているんだ。そして、マクラーレンが勝つためにはセーフティカーで十分なんだ」とバスール代表は語った。 「昨年は違った。何が起こってもレッドブルが勝っていたからね」。 ■レッドブルもアップグレード しかし、レッドブルもイモラでクルマをアップグレードする予定だ。 「僕らの側から少しやるべきことがある。レースペースという点では、今週末は間違いなく僕たちにとってベストではなかったけれど、すべてを分析して、より強くなって戻ってこられるようにするよ」とフェルスタッペンは語った。