板橋・踏切殺人事件 被害者の「かつての勤め先社長」が告白「確かに問題がある人だったが殺されるようなことをする人ではない」
若くして独立して調子に乗っていたのではないか
いくら高野さんに問題があったとしても、日常的にあったとされるプロレス技、熱湯をかけるなどの陰惨ないじめ、その末に起きた事件について「もし報道されていることが事実だとすれば、人間のやることではない」と憤る。 業界には高野さんのように失敗を繰り返しながら出たり入ったりする人間が少なくないという。 「正直、流れ者みたいな人も入ってきます。彼らのようにモンモンを背負っている人も珍しくはありません。そうしたワケありの人たちも含めて、支え合って我々の業界はここまでやってきたのです。昔はヤクザが取り仕切っていた業界ですが、時代とともにクリーンに変わってきています。彼らのせいで塗装屋に悪いイメージがついてしまったことが残念でなりません。私たちの仕事は化粧屋ともいいますが、プロの職人として綺麗に仕事を仕上げてお客さんを笑顔にする、素晴らしい仕事なんです」 そして、一番の責任は社長だった佐々木容疑者にあると話す。 「若くして独立して調子に乗っていたのではないか」 思い起こすのはお酒が好きだった高野さんが忘年会の時に見せていた笑顔だという。 「大勢職人さんがいる中だったので、何を話していたのかまで思い出せないのですが、楽しそうにグラスを傾けていました。不器用ながらも懸命に頑張って生きてこられたのだと思います」 佐々木学容疑者(39)ら加害者側の人物像、評判、逮捕前の様子については、前編【板橋・踏切自殺強要事件“加害者グループと被害者を知る”塗装会社社長が独占告白「逮捕3カ月前、逮捕された社長は電話で『大丈夫です』と言っていました」】で詳しく報じている。
デイリー新潮編集部
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