〔NY外為〕円、151円台後半(5日)
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク外国為替市場では、米大統領選の行方に不透明感が強い中を、持ち高調整目的の円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=151円台後半に上昇した。午後5時現在は151円56~66銭と、前日同時刻(152円09~19銭)比53銭の円高・ドル安。 複数の賭けサイトや世論調査によると、この日投開票が始まった米大統領選では民主党候補のハリス副大統領、共和党候補のトランプ前大統領の支持率が拮抗(きっこう)した状態。ただ市場ではこのところ、インフレ再燃を招く可能性のある対中関税強化などを公約に掲げるトランプ氏の勝利が意識され、円売り・ドル買いが進んだ経緯がある。激戦州での集計に時間を要すると見込まれる中、いったん巻き戻す動きが優勢となった。ただ前日からの持ち高調整の円買い・ドル売りが中心で、レンジ内での動きにとどまった。 6~7両日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが確実視されている一方、声明やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を7日に控えて様子見ムードも強かった。米サプライ管理協会(ISM)が5日発表した10月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は56.0と、前月から上昇したほか、市場予想(ロイター通信調べ)の53.8を上回った。これを受けて、米景気先行き懸念が後退し、ドルが買われる場面もあった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0924~0934ドル(前日午後5時は1.0871~0881ドル)、対円では同165円62~72銭(同165円45~55銭)と、17銭の円安・ユーロ高。