〔東京外為〕ドル、151円台半ば=米金利低下で水準切り下げ(6日午前9時)
6日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の米国市場で米長期金利が低下したことなどに圧迫され、1ドル=151円台半ばに水準を切り下げている。午前9時現在、151円41~42銭と前日(午後5時、152円27~27銭)比86銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は152円近い水準でもみ合った。米国時間は10月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)が強めとなり、ドル円は一時買いが優勢となった。ただ、好調な10年債入札で米長期金利が低下し、一時151円30銭台に下落。終盤はやや持ち直し、151円50銭台で推移した。 東京時間の早朝は、一時買われる場面もあったが、午前9時に向けては151円台半ばで推移している。米大統領選は東京時間の午前に各州の開票が始まり、トランプ氏とハリス氏のどちらが勝利するかが注目される。ドル円の反応は、ハリス氏なら売り、トランプ氏なら買いと見込まれるが、「両氏の支持率はほぼ拮抗(きっこう)しており、結果が判明するには数日かかる可能性もある」(FX業者)とされ、「いずれにせよ動きにくい状況が続くだろう」(大手邦銀)と見込まれる。このほか、上下両院の選挙結果にも関心が寄せられ、「共和党が大統領選と両院で勝利する『トリプルレッド』の場合にはドル買いがかなり強まることもあり得る」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円で小幅下落。対ドルは堅調。午前9時現在、1ユーロ=165円56~59銭(前日午後5時、165円80~80銭)、対ドルでは1.0933~0934ドル(同1.0886~0892ドル)。