葛西臨海水族園でクロマグロの原因不明の死が相次ぐ /東京
東京動物園協会は15日、葛西臨海水族園(田畑直樹園長)の展示水槽「大洋の航海者:マグロ」で、昨年12月から、クロマグロのほかスマ、ハガツオの死亡が相次ぎ、展示数が大幅に減少していると発表した。同園は、死亡原因を調べる一方、対策を検討している。 水槽は、本館1階「大洋の航海者」エリア「大洋の航海者:マグロ」水槽。変型ドーナツ型で、直径約30メートル、最大水深7メートル、水量約2200トン。ここでの展示生物は1月14日現在、クロマグロ17個体(昨年11月、69個体)、スマ4個体(同52個体)、ハガツオ9個体(同38個体)。 原因不明の死亡が続いたため、専門家に相談し薬剤を投与するとともに、照度の変化、工事・作業による振動や音によるストレスなど、さまざまな可能性を想定し、改善に取り組んできたが、死亡発生が止まらず、病理診断検査の結果を待たずに発表することにしたという。