阪神・助っ人など大きな戦力補強なし 現有戦力底上げで球団初の連覇へ【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】シェルドン・ノイジー プロフィール・通算成績
【2023年成績】セ1位 85勝53敗5分、勝率.616、チーム打率.247、チーム防御率2.66 連覇に向けて戦力を補強した、というオフではなかった。あくまでも現有戦力の底上げを目指していく方針で2024年がスタートする。首脳陣についても一軍は23年とまったく同じ陣容に。二軍で、アマチュアスカウトだった渡辺亮が投手コーチ、阪神女子野球の監督を務めていた上本博紀が野手コーチと若い2人が入った。これもコーチ育成の一環として行っているものだ。 「ピッチャーはなんぼおってもいいよ」と岡田彰布監督。外国人はリリーフとしてハビー・ゲラと契約したのみ。現役ドラフトは右腕の漆原大晟を指名。ドラフト1位で青学大の技巧派の下村海翔、2位で独立リーグから本格派の椎葉剛が入る。5位でJR西日本の石黒佑弥、6位は大経大の津田淳哉と即戦力候補を指名。この中で下村と椎葉を春季キャンプに呼ぶ予定で、リーグNO.1の投手陣にさらなる厚みを持たせようとしている。 打線ではFA戦線にはまったく手を出さず、現有戦力+若手の底上げを目指していくようだ。野手では新外国人の補強はなし。NPB2年目のノイジーとミエセスと再契約し、飛躍に期待をしている。 「1年目の外国人打者は試合が始まらないと分からない」が岡田監督の持論。新助っ人を獲得しても、まったく打てなかったということでは連覇の道は険しくなる。それよりも23年日本の野球を体験しながら、リーグ優勝&日本一を経験した2人に期待している部分も大きいのだ。 冒険をしなかったオフ、という見られ方をするかもしれない。しかし、岡田監督の頭の中には、戦力はそろっている。全員がマックスの力を出しての日本一ではなかっただけに、24年は全員が本来の力を発揮すれば、連覇の可能性は十分という思いのほうが強い。それだけ充実した戦力となっている。